ノマディス 2019
国:South Africa (南アフリカ)
地域:Stellenbosch (ステレンボッシュ)
品種:Cinsaut (サンソー) 95%
Pinotage (ピノタージュ) 5%
タイプ:Red (赤)
度数:
インポータコメント
樹齢34年のヘルダーヴァレイのぶどう(真砂土)を使用。
手摘みで収穫、選果後、60%のサンソーは全房発酵、40%は除梗破砕し、長くゆっくりと自然発酵した後、手作業でバスケットプレス。
その後、古樽に移し、6カ月間シュールリーにて熟成。
ピノタージュは、破砕し、全房発酵(100%セミカルボニック)。
バスケットプレス後、古樽に移し、6カ月間シュールリーにて熟成。
熟成後、ブレンドし、ノンフィルターで瓶詰め。
綺麗なルビー色。
ブラックプラム、リコリスのスパイシーな香り。
味わいはドライですがイチゴコンポート甘やかな赤系果実の風味があり、高くしまった酸味と良いバランスです。
果汁の濃さ、クコの実のようなコクがあり、骨格を感じる鉱物感やや多いタンニンがありながらスルスルとストレスなく飲み進められます。
液体には芯があり、やや甘やかな香りがアフターに続きます。
■生産者
Scions of Sinai (サイアンズ・オブ・シナイ)
本拠地:南アフリカ・ステレンボッシュ
作り手:ベルナルト・ブレデル
ステレンボッシュ南部のヘルダーバーグ地域にあるシナイ・ヒルという花崗岩質の丘の周辺で160年前からぶどう農家、ワイン造りを祖父の代まで6代にわたり続けていた家庭で育ち、祖父の農作業やワイン造りを子供ながらに憧れ、祖父の姿を見て育ったベルナルド。
しかし、畑やワイン造りに興味のなかった父は、祖父が亡くなった後、畑もセラーも売り払ってしまう。
彼が大学に入る頃には、ワイン造りとはかけ離れた環境になってしまったが祖父まで代々続けてきたぶどう農家、ワイン造りを復活させたく、ステレンボッシュ大学に進み、醸造を学び、その後、北ローヌのアラングライヨ、フルーリーのファー、スペインのプリオラートで研修し、南アフリカに戻り、 2016年に祖父がワイン造りをやっていた小さなセラーを借り、父が手放したぶどう畑を従兄弟から借り、有機栽培、乾燥農法を実践し、見事に畑を復活させ、テロワールの影響と伝統に対する深い情熱のために細部までこだわり、妥協のないワインを造っております。
また、ワイナリー名は、ブドウの木の上部という意味や子孫という意味のサイオン(自分自身のこと)と祖先からやってきた場所 のシナイ・ヒルを掛け合わせ、テロワール(シナイ)の子孫(サイオン)という意味からわかるように自分のルーツに恩返しをしたいという気持ちを常に持っており、7世代に渡るワイン農家のルーツを、持続可能な形で回復させることが彼のビジョンです。
土に埋まってるのは、ワイン造りをしたくても出来ずに悩んでるベルナルドでそれをカウボーイが助けてくれるという生立ちとこだわりがラベルから垣間見える。