デヴェルゴンデ 2020
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Chenin Blanc (シュナンブラン)
タイプ:White (白)、Petillant (ペティアン)
度数:12.5%
インポータコメント
ダイレクトプレスの後、2020年9月に瓶詰めして32ヶ月間の発酵と熟成。
2023年5月デゴルジュマン。
薄濁りの中程度の黄色。
熟したりんごや洋梨、マスカットなどを想わせる新鮮な果実の香りに、蜂蜜やシュクレフィレ、火打石や煙、鉄分のニュアンスが感じられます。
ジューシーで爽やかな果実味に張りのあるりんご酸が絡み合い、弾むような細かい泡を伴いながら軽快な印象で口中へ広がります。
泡がすっと馴染むように消えるとともに、溌剌とした様子に蜂蜜やシュクレフィレのコク深さ、旨味などを引き出す複雑な要素が溶け込む味わいが大きく膨らみ、塩味がメリハリを与えながらアフターへと長く続きます。
果実の緻密さやフレッシュ感にたっぷりと旨味が感じられ、奥行きある辛口の仕上がりです。
■生産者
Fabrice Chaillou (ファブリス・シャイユー)
本拠地:フランス・ロワール
レ・ヴィーニュ・ド・ババスのセバスチャン・デルヴューとは同じ村に住んでおり、中学時代からの友人です。
収穫などの季節労働をしているうちに、少しづつ葡萄栽培と醸造に興味をもつようになり、ジョー・ピトンのところで15年間働き、有機栽培を間近で見ながら栽培長として活躍しました。
葡萄畑の仕事をきっちり行い土が生きるようにすることが大切で、その結果が良いワインに繋がるということを学んだと語っていました。
1995年に奥さんのローレと醸造学校で知り合い、1997年に1樽のワインを二人で造ったのが一番最初です。
その後、ジョーピトンのところで働きながら、手入れの行き届いていなかった16areaの古い区画を2002年に購入し、2〜3年畑を休ませてから葡萄を植え、自家用のワイン造りをしていました。
2016年が生産者として自分達のワインを造ったスタートの年となります。
2019年まではブルノー・ルヴォワのところで週3日働きながら自社の仕事を並行して行っていました。
彼は有機栽培の人ではないですが、昔からの友人でファブリスのことをよく知っており、彼のことを考えて農薬散布などの薬に関わる仕事は一切させませんし、農薬を撒いた後にはファブリスの畑に入らないように気をつけてくれたりと気を遣ってくれます。
ブルノーが短時間で働いてくれる人を探していたため仕事を手伝っていましたが、2020年にガレージから新しいカーヴへ移り現在は自分の畑と醸造のみに専念しています。
これまで所有していたサンロンベールの0.5haの2区画に加え、2018年には新たにロシュフォールに約10年の若い樹齢のものから約100年の樹齢までのシュナン・ブランで構成される4〜5区画の1.2ha、更に2019年にサンロンベールに約1haのガメイ、グロローなどの畑を借り、現在トータル2.6haとなっています。
今後の彼らのワイン造りに大いに期待が高まります。