レ・ヴィーニュ・デュ・ヴェルサン・シュッド (B2020)
国:France (フランス)
地域:Champagne (シャンパーニュ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:Sparkling (スパークリング)
度数:12.5%
ガス圧:7.3気圧
インポータコメント
ドメーヌの畑の中で南斜面の区画で栽培されたシャルドネのみをアッサンブラージュして、南向き斜面の個性を表現したテロワール・キュヴェ。
Les Vignes du Versant Sud レ・ヴィーニュ・デュ・ヴェルサン・シュッドとは、フランス語で「南斜面のブドウ畑」を意味することから、このように命名されました。
トリスタン・イエスト自身のコメント:
のキュヴェを造った最初の目的はドザージュ・ゼロのブラン・ド・ブランを造ることでした。南向きで強い日差しを浴びる区画の良く熟して、リンゴ酸や酒石酸が少ないシャルドネを厳選して仕込みました。
このキュヴェでは、酸はワインの支えに徹していて、殆ど隠れているか、溶け込んでいて、口中でごく僅かに感じる程度です。
ドザージュ・ゼロですが、コクとふくらみがあり、表現力豊かなシャルドネは、口中でまるでタンニンのように感じられます。
難しいのは、ソレラとのブレンドです。
瓶内熟成中の 4〜5 年後にソレラがベースワインを引き継いで、ワインの表情を豊かにしてくれるバランスを見つけることが必要だからです。
キュヴェは熟成しているので飲みやすく、ワインらしい芳醇なアロマを備えたリッチな味わいです。
■生産者
TRISTAN HYEST (トリスタン・イエスト)
本拠地:フランス・シャンパーニュ
メーヌは現当主トリスタン・イエストの両親によって 1981 年に創設されました。
全くのゼロからのスタートでしたが、畑を借りたり、購入したりして1992 年からドメーヌ元詰めを始めました。
ドメーヌはヴァレ・ド・ラ・マルヌの Trelou-sur-Marne トレルー・シュール・マルヌに本拠を置いています。
所有畑は 30 の区画に分かれており、総栽培面積は 9.78ヘクタールで、シャルドネとピノ・ノワール、ピノ・ムニエを栽培しています。
栽培比率はピノ・ノワール 2.32ha、シャルドネ 2.55ha、ピノ・ムニエ 4.91ha となっています。
大部分の畑がトレルー・シュール・マ ルヌにあり、一部の畑は隣村の Passy sur Marne パシー・シュール・マルヌにあります。
ピノ・ ムニエは主に粘土砂岩土壌に、シャルドネは白亜の石灰質の急斜面で栽培されています。
1980 年代に植樹されたブドウ木が主で、一部には 1970 年代に植樹された古木の区画もあります。
1978 年生まれのトリスタンは 20 歳の時から様々なワインを味わって、ワインに対する知見を深めてきました。
栽培と醸造を学んだ後は、シャンパーニュの複数のドメーヌで研鑽し、 2001 年に家業のドメーヌに参画しました。
そして、2003 年から自身のブランド『トリスタン・イ エスト』のシャンパーニュを造っています。
しかし、現在でも収穫ブドウの 6 割をネゴシアンに売却しています。
栽培方法は実質ビオの厳格なリュット・レソで、数年後に HVE(Haute Valeur Environnementale オート・ヴァルー・アンヴィロンヌモンタル)の認証を受ける予定です。
畑では春先に耕耘を行い、その後の生育期には、ワインにテロワールを反映させるために、畝の間の 2 畝ごとに下草を生やしています。