カンブリア・ウルフ 2017
国:Australia (オーストラリア)
地域:New South Wales (ニューサウスウェールズ)
品種:Nebbiolo (ネッビオーロ)
土壌:火山性土壌
栽培:有機栽培
度数:12%
インポータコメント
ディクソンファミリーの礎を築いた祖父へのオマージュといして作られたこのキュヴェはブラックマウンテンのネッビオーロ100%。
しかしながら所謂典型的なネッヒォーロとはかけ離れたスタイルで仕上げられたこのキュヴェは、ガメイの様に快活なエネルギーを享受出来るフレッシュさが身上です。
イングランド北西部にある力ンブリアは元々ケルト系の民族が住んでいた力ヴンプイ。
力ンブリアから裸一貫でォーストラリアで移伍したラリーの祖父は材木業を営み家族を育んできました。
寡黙でありつつもパワフルに生きる彼にはいつしか「カンブリア ン ウルフ」とニックネームが付き、ちょっとしたインダストリアルヒーローとなったそうです。
ジリーは彼が作るテーブルワインのシリーズにも度々狼をモチーフとしたラベルテザインやネーミングを登場させていますが、このキュヴェは正に祖父への想いが詰まっています。
手作業で丁寧に収穫されたフルーツは徐梗した後古樽へ。
急激な破砕や、過分な成分抽出を促す様なプクニックは一切使用しません。
序盤のみ足踏みでラユースを引き出した後、冷暗所に放っておくだけ。
ジェントルなタンニンはオールドワールドのそれとは一線を画すスタイル。
ほんのり冷やすとまるでクリュ・ボージョレを思わせる僅かなスパイシーさがあり、口いっぱいに広がる旨味とフレッシュ感はネッビオーロを既存の姿とかけ離れたポイントへとガイドを果たしたジリーのフロンティアスピリッツを垣間見せてくれます。
■生産者
Jilly Wines (ジリー・ワインズ)
本拠地:オーストラリア・ニューサウスウェールズ
造り手:ジャレッド ディクソン
ニューイングランドで唯一人ミニマルなワイン作りに挑戦しているジャレッド ディクソン。
ニューサウスヴェールスの沿岸に広がる山林で材木業を営んで来た木こりの一族出身。
いつしか材木ではなくブドウ樹への愛と情熱に目覚め、とうとうワイン作りに身を投じる事となりました。
夢を以て青年期のエネルギーを抑え込めないでいる沢山の若者同様、ラヤレッドの青春は音楽に向けられていました。
プロのドラマーとして大成を目指していた彼はロンドンへと移住し、生活の為にレストランのキッチンで職を得ます。
幾つかのカバーバンドを転々としながらドラムを叩き、オーディションを受けては落選の通達を受ける日々。
同時にキッチンの中で食への情熱に火が点き始め、ドラム同様に自分自身の全てを捧げるフイールドに巡り合いました。
それはワイン。
特にサーヒスではなく、飲料としてのワインは音楽同様に自分を自由に表現出来る偉大なるカテゴリーだと毎晩飲むボトルを通して確信を持つに至った訳です。
ロンドンでの数年を経て帰国し、チヤールススタート大学で醸造学を修めたジリーが選んだ就職先はオーストラリア最古のワイナリーであるホートン。
185年の歴史を持つこの歴史的ワイナリーが誇る13人の醸造チームの一員として4年の研鑓を積みながら、ジリーが思い描いていたワインの姿は劇的な変貌を遂げました。
既に活躍していた同世代のパトリックサリヴアン達に刺激を受け、ナチユラルなワインが持つ魅力から抜け出ぜなくなっていたのです。
満を持してジリーがワインを作り始めたのは故郷ニューイングランド。
「超」が付くほどのマイナー地区で生まれたワインとは到底思えない液体が生まれ始めたのはくほどのマイナー地区で生まれたワインとは到底思えない液体が生まれたのは数年前の事。
現在最も将来を期待されている生産者と言われています。