マダム・シャルド 2018
国:Australia (オーストラリア)
地域:Victoria (ヴィクトリア)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:White (白)
栽培:ビオロジック
度数:12.8%
インポータコメント
新樽とMLFにバトナージュ、そんな80年代後半を彷彿として蘇るGaryなりのリバイバル。
「実際こんなスタイルを懐かしがってくれるオーストラリアのファンは多いんだ」との事。
全体の20%に新樽を使用、ワイナリーの中で最も暖かいエリアに樽を置いて一日に一度だけ自分達の腕で中身を攪拌して澱を舞わせたそうです。
野生酵母と20ppmだけのSO2、極力人為的添加を排除しつつもオールドスクールを見事に再現しております。
実際昨年も安定した人気を日本でも発揮してくれました。
私もこれを飲む時はオールディーズの音楽を聴いてる気持ちになりますね。
■生産者
Jamsheed (ジャムシード)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:ギャリー・ミルズ
ジャムシードはペルシャ神話に登場する伝説上の王であり、インド神話の閻魔に相当する人物です。
グラスを通して王国の全てを見渡す事が出来たと言われており、ワインが誕生する逸話に深く関わった事でも良く知られています。
オーナー兼ワインメーカーであるギャリー・ミルズは一昔前からオーストラリアワインに冠されるカンガルーやコカトゥー(オウム)と言った名前に辟易としており、国際的に通じる名前を自分のワインへ着ける事を昔から考えていました。
ギャリーの経歴は変化と起伏に富んでいます。
若き日に村田製作所の実業団に所属し、島根県に住んでいた彼は広島カープのプロテストを受ける程の逸材でしたが肩の故障により英会話の教師となりました。
オーストラリアへ帰国後、故郷マガレット リヴァーでのビンテージ参加、ここから急転直下で彼のキャリアは変化していきます。
日本語堪能なギャリーを見込んで、カリフォルニア ナパにあるリッジからワイナリーでの仕事が舞い込んだのです。5週間の滞在予定でリッジへと飛んだギャリー。
しかしリッジのポール・ドレイパーは彼の鋭敏な味覚と醸造センスを感じ取り様々な仕事をギャリーに課す事になりました。
結果として2年半リッジ ヴィンヤードでワインメーカーとして研鑽を積み、果たして彼が愛するワインを自身の手で作るべくオーストラリアへと舞い戻ったわけです。
ギャリーのワインは彼が心から愛するブドウ品種シラーとリースリングを基本としています。
そのスタイルは繊細にして優美。今やニューヨークタイムズ紙が、オーストラリア最良の生産者として特集する程に世界から注目される存在になりました。
ギャリー・ミルズはオーストラリアの次世代を担うバンディエラとして、その優しく澄み切った視線を未来を見据えています。