ロゼ 2021
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Cinsault (サンソー) 50%
Grenache (グルナッシュ) 33%
Mourvedre (ムールヴェルド) 17%
タイプ:Pink (ロゼ)
度数:12.2%
インポータコメント
ダイレクトプレスから12-24時間のスキンコンタクト。
ステンレス発酵、古樽熟成。
Cinsault由来のバニラやライチ、バラのアロマとGrenache由来のイチゴやリンゴの皮的なアロマ。Mourvedreからはピーチティー的な瑞々しいフルーツのニュアンス。
アマロを想わせるスパイスの個性に、ゼスターで削られたレモンや柚子のヒントが実に愛らしい仕上がり。
ワインメーカーSteve Crawford【スティーヴ クロフォード】曰く「お日様とボンゴレスパゲティ、そしてデューク エリントンの"A列車"と最高にマッチするよ」との事♪
同様の品種を使用して作られる一般的なプロヴァンスのロゼとは一線を画す、複雑で旨味たっぷりのピンク。
■生産者
Federick Stevenson (フレデリック・スティーヴンソン)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
フレデリックス・ティーヴンソンは昨年突如として南オーストラリアのアデレードに販売され始めた謎のワインでした。
一体誰がこのワインを作っているのか誰も知らず、そしてどこに醸造所があるかも不明だったのです。
それもその筈フレデリック・スティーヴンソンとは仮名であり、その正体はスティーヴン・クロフォード。
フランスでワイン造りを学んで故郷に戻ったばかりの青年だったからなのです。
スティーヴンはワイン作りを始めるに当たり、先ず自身のアイデンティティを全てひた隠しにしました。
スパイダーマンやバットマンのようにエイリアスを作ったことには理由があり、自身が望むスタイルを作り続ける事で周囲から敵視されたり、家族が後ろ指を指されるのではないかと考えたのです。
ルーシー・マルゴーやショブルックのワインが当時は殆ど流通しておらず、スティーヴンはオーストラリアに於ける自分を異端として捉えていた訳です。
偽名を使用し、複数の無名アーティストをラベルデザイナーに据え、突如としてサンプルボトルをワインショップに送りつけることでビジネスの礎を築いたスティーヴン。
つい数か月前までは無名の存在であり、アデレードの街中にある古ぼけたガレージでワインを作っていることなど、誰も露知らず。
ミステリアスでアンビシャス。