ロザート・ラ・サリータ 2020
国:Italy (イタリア)
地域:Abruzzo (アブルッツォ)
品種:Montepulciano d’Abruzzo (モンテプルチャーノ・ダブルッツォ)
タイプ:Pink (ロゼ)
栽培:自然農法
SO2:無添加
度数:10.5%
インポータコメント
少し還元香、と揮発酸。
サリータ畑は酸が特徴的。
口に含むと甘やかで酸っぱいアセロラの様な果実味が広がります。
余韻にも甘酢の様なさわやかな酸味が広がります。
マリアージュが面白そうです。
■生産者
RABASCO (ラバスコ)
本拠地:イタリア・アブルッツォ
造り手:イオーナ・ラバスコ
アブレツォ州の綺麗に伸びる海岸線の丁度真ん中に位置するう海に面した町ペスカラ。
ここから内陸に20kmほど進むと、程なく着る小さな村ピナネッラ若草してこの土地の畑を手に入れ葡萄農家の道へと進んだイーオーナ・ラバーコは、多岐にわたるエロゴや専門家の意見を聞き取るように醸造を開始。
箱詰めを開始した当初は、機械や最新の技術に頼ったワイン造りを行った何かワインにもそれぞれの土地の個性が感じられれず、それは彼女が本当に造りたい、納得できる味わいのワインではありませんでした。
そんな時、隣にウンブリア州にあるカンティーナ、コレットカプッターと出会い、彼らのワインの味わいに衝撃を受けた事で、彼女自身の感覚そして考え方を大きく変えていきます。
それなりに使いにきた醸造用の機械や装置をすべて手放し、1つのダミジャナ(45 Lの斗瓶)から新たなスタートを切る決意を固めたのが今から9年前。
ここからラバスコの新しい歴史が始まりました。
ラバスコの畑とカンティーナは、アドリア海からアペニン山脈に向かう途中、海抜300〜350mの土地にあります。
点在する畑は全部で10ha。
カンティに隣接する2.5haの畑はヴィニーニ・サン・デジデリオと呼ばれ、樹齢15年のモンテプルチアノが栽培されており、山からの豊かな香りを含む風と、海から程よい湿度と潮気を纏った風が穏やかに吹き抜けます。
この海からの風がデジデリオの葡萄に素晴らしいミネラルを与えます。
ピナネッラからやや南西に下り、山の駆け上がりにある急斜面の2.2haの畑・サリータには、樹齢35〜40年のモンテプルチーノとトレビアーノが栽培されており、急斜面の一番高い位置と低い位置にモンテプルーアーノを植える事で、涼しさのある葡萄と果実の力強い葡萄を育て、土地の特徴ハッキリとした葡萄を育てます。
その間に植えられたトレッアーノは、太陽の光がとても良い行き来土地で、黄金に完熟した素敵なトレアアノが生まれます。
そのサラリーの北側に位置する4haの畑・カンシェッリにも、モンテプルチャーノノとトレビアーノが植樹されており、それらが畑の環境が微妙に違い、土壌の個性をそのままにワインに表現すべき葡萄栽培は極力自然な流れの中での生育を心がけています畑では、化学肥料や農薬は一切使用せず、必要最低限。
必要に応じて土地にマメ科の植物による窒素循環を行う養分を補う、ビオディナミで使うプレパラシオン500番も年に数回畑に散布します。
まだまだ、このような彼女たちの造り手のケアによって畑の調和を取っていますが、葡萄樹を含む畑・土地自らが、しっかりと調和を保てる様になれば、いずれは極力何もしない農業に変えていきたいと思っています。
醸造は極めてシンプルで、全く小さいファイバーバンクでマセレーション、圧搾後ステロンスタンスにはバイトはバリックで自然酵母で発酵を行います。
ダミジャーナは発酵が完全に終わる直前に移し替えるように、そうする事で発酵中に発生する二酸化炭があり、ワインを酸化と雑菌から守ってくれます。
その後のステントレスタンク・ダミジャー・バリックで熟成。
収穫からボトリング詰めまでの間、全部の工程で酸化防止剤は一切使用しません。
オリを取り除くフィルター作業も全部行わず、葡萄の純朴な味わいを駄ごととその間に詰めています。
一から自身のワイン造りを見つめ直し、一からすべてを変えた彼女の挑戦は、まだまだ始まったばかりです。
現在のスタイルになって、その土地の葡萄を表現することが出来ていると語ります。
ラバスコの葡萄が育つ土地のエネルギーと自然の力は、彼女が手掛ける事で何倍もの魅力になる事を感じさせてくれます。
聡明で明るく前向きな性格だからこそ、表現できるしみやすさと強エネルギーの詰まったワイン達。
遥かなアブルッツォの土地の力、自然と人間の強いエネルギーを彼女のワインを通して感じていましたと思います。