[2400] Gumpoldskirchen Pinot Noir 2018 Fred Loimer / グンポルツキルヘン ピノ・ノワール 2018フレッド・ロイマー

3,000円(税込3,300円)

グンポルツキルヘン ピノ・ノワール 2018

  国:Austria (オーストリア)
 地域:Niedersterreich (ニーダーエステライヒ)
 品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
 SO2:ごく少量の硫黄を使用
 度数:12.5%

インポータコメント
淡いチェリーレッドの色。
濃いベリー系とチェリーのアロマ、ほんの僅かなスモーキーさ。
控えめな赤いベリーのニュアンス。
バランスの取れた 酸と豊富なミネラル。
柔らかなタンニンと滑らかなストラクチャー。


■生産者
Fred Loimer (フレッド・ロイマー)
本拠地:オーストリア・ニーダーエステライヒ

フレッド・ロイマー醸造所はオーストリアのニーダーエスタライヒ州にあり、ウィーンから車で北西に 1 時間走ったところにあります。
パノニアからの熱 風の影響で夏は 35 度以上になりますが、カンプ川に沿って北から冷気も来るので、同時にとても寒くなる、寒暖差の大きなエリアです。
全体的に風通しがよく、病害やボトリティスの影響が小さく、そのため、ワインはフレッシュでクリアな風味になりやすいのが特徴です。

フレッド・ロイマーはワイン生産者の家族の下に生まれました。
彼の父が 1962 年に祖父からファミリーの農場を引き継ぎ、その頃はまだ、鶏や牛、 野菜などを作る傍ら、ワイン造りをしていました。
しかし、徐々にワイン生産だけに集中していくようになります。
ロイマーは、学校を卒業してから、ドイ ツやカリフォルニアのブドウ園で修業し、1987 年に父親のワイナリーで働きはじめます。
1997 年、ロイマーがようやくワイナリーを引き継ぎ、今まで のファミリーのワイン生産のフィロソフィーを変化させます。
それまでは、凝縮感があり、アルコール度が高めのワインが主流でしたが、1998 年ボトリ ティスが大量に発生したことをきっかけに、ロイマーは、状態のよい果実のみを選果し、収穫を早める昔ながらのワイン造り、それは、アルコールが 低く、フレッシュさがあり、フルーティーでミネラルがあるワイン造りに切り替えたのです。
このスタイルのワインを造るためには、クリーンな果実が必 要になります。
ロイマーと彼の父が 14 ヘクタール始めた畑は、いまでは 60 ヘクタールまで増えています。

「犠牲なき持続可能性」、これこそが、フレッド・ロイマーのフィロソフィーです。
ワインは楽しみであるからこそ、それを造る人間は、生きることを心か ら楽しみ、そして多くのことに関心をもって熱心に学ばなければならないといいます。
何事にも妥協を許さず、常にハングリー精神を持って取り組む、 ロイマーがクオリティマニアと呼ばれる所以がここにあります。
フレッド・ロイマーの目指しているワインは、ワインの糖度やエキスの濃縮だけを重視するのではなく、ブドウの生理学的成熟を重視し、ブドウ本来のアロマに満ち、テロワールの特徴を最大限に引き出したスタイリッシュなワインです。
そして、ブドウの育つ環境の理想は、昔ながらのブドウ栽培の 風景を再現すること。
昔の人たちは、ブドウを栽培するだけでなく、その隣で家畜を飼い、野菜など様々な植物も育てていた。
そして、科学の発達した現代、効率ばかりが求められますが、ロイマーは、あえて昔のやり方にすることで、ブドウの可能性を最大限に引き出そうとしているのです。

ロイマー醸造所の地下には、ハインドルフ城にあったセラーを復元したものがあります。
このセラーは、19 世紀のアーチ状レンガセラーで、バロック スタイル。
その上に建てられたテイスティングルーム件オフィスがあるブラックボックス。
この建物は、ワインのボトルのように、最初は密閉されたよ うに見えますが、ドアが開くとそこには素晴らしい、ピュアな世界が広がります。
現代美術館のようなこの建物と地下セラーの対比は、伝統とモダン。
そこには、ワインというものが伝統的なルーツを持ち、しかし一方でいつも進 化しつづけなくてはいけない、色んなものに影響されながら、日々少しずつ変わっていかなくてはいけないものである、という意味も込められている のです

ロイマーは、全てのワインを自社葡萄にて生産しています。
カンプタールとテルメンギオンに畑を所有し、カンプタールの土壌はレスという『黄土』に 多く覆われ、たった数百年の若さでしかありません。
(つまり、他の地域の土壌はそれよりももっと古い)母岩は、基本的に原生岩、特に片麻岩であ り、ハイリゲンシュタインだけは特別に、ペルム紀の砂岩主体のコングロマリットになっています。
斜面下部などでは、レスや砂利、ロームの影響もで てきます。テルメンレギオンはウィーンからバーデンを通過し、南へと向かう電車路線名にちなみ、‘ズュートバーン’としても知られています。
ブドウ栽培地域はウィーンの真南にあり、古くからワイン造りをしています。
グンポルツキルヒェン周辺の畑は Eichkogel や Anninger の東や南向きの斜面 にあり、ブルゴーニュの風景を思い起こさせてくれます。
事実、土壌の組成を見てみると石灰土壌が多く、このことからもブルゴーニュと非常によく似ていることがわかります。
まさにシャルドネやピノ・ノワールにとって最適なテロワールであり、この地域を見直す動きもでているのですが、グンポル ツキツヒェンのローカルカラーはツィアファンドラーやロートギプフラーといった地場品種のキャラクターが強いのです。
このユニークなブドウ品種は、 地元や国際的にも評価が高く、その価値を高めています。

ロイマーのワインは全てビオディナミ農法にて造られています。
全てのワインに認証を取っている訳ではありませんが、Respekt という認証を取得しています。Respekt とは、 2007 年にフレッド・ロイマーが中心となり設立。
現在オーストリアを始め、ハンガリーやアルト・アディジェなど 15 のワイナリーがリスペクトメンバーとして活動しています。
リスペクトは、みんなが一丸となってより多くのことを達成できる場所。
お互いに学び合うため、お互 いに教育し合うため、そしてサポートしあうための団体です。Respekt は、ルドルフ・シュタイナーの考え方を基にしながら、それと同時に理論や実践では独立的で効果的に活動しています。
加えてオープンでフレンドリー、そして専門的なことがやりとりできるような志を同じくする人を探しています。
同じような認証団体にデメターがありますがデメターは全ての農産物を認証する方でリスペクトはワインのみの認証団体ということになります。

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