アユート・ビアンコ 2020
国:Italy (イタリア)
地域:Piemonte (ピエモンテ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
Malvasia (マルヴァジーア)
Arneis (アルネイス)
タイプ:Orange (オレンジ)
度数:13%
コメント
元は難しいヴィンテージだった2005年に、生産量が減ることから白3種類全てをブレンドすることに。
その特別なキュヴェに、輸入されているヴィナイオータの息子さんの生まれ年の2005だったということもあり、名前をつけることに。
イタリア人に息子の名前を覚えてもらうために使っていた“Aiuto(発音的にはアユート)”という“助け、援助”(!を付けたら“助けて!”)を意味する言葉と“A Yuto”(Aはイタリア語の前置詞で、ゆうとに、の意)を掛けて。
限定でしたが、今でも継続されています。
■生産者
Trinchero (トリンケーロ)
本拠地:イタリア・ピエモンテ
ピエモンテのナチュラルワインの先駆といえる造り手の一人。
トリンケーロ家が誇る長い歴史は1925年、アスティ県でのバルベーラの生産開始に遡る。
現当主エツィオは、かつて約50ha所有していた畑を「家族経営で自ら完璧に畑の世話ができる規模にするため」13 haに縮小した勇気と決断力のある情熱家。
残した畑には、1925年植樹で「アスティの宝石」とも言われるクリュ「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」なども含まれる。
トリンケーロの代名詞でもあるバルベーラはいずれも長期発酵、大樽での長期熟成によるしっかりした密度と多層性ある味わいで、20年以上も深みと気品ある表現力を増し続ける。
4種類のバルベーラ以外に、エツィオの父が残したアルネイス、マルヴァジーアを始め10種類近い品種を栽培。
ちなみに辛辣さで知られるワイン批評家、マット・クレイマーは「全てのピエモンテ産ワインの中で、何よりの好みはバルベーラ酒である」と語っている。もともと酸の高いバルベーラは、果実の成熟をかなり待っても、なかなか酸が落ちず、逆に言えエツィオの造るバルベーラには、持ち味の酸を優美に柔らげるため、長期熟成が不可欠である。