プーリア・ビアンコ スピノマリーノ 2021
国:Italy (イタリア)
地域:Puglia (プーリア)
品種:Primitivo (プリミティーヴォ)
タイプ:White (白)
度数:12.5%
インポータコメント
金色に輝く、いきいきとした黄色。
薄緑色の反射光。
春の花めいた繊細なブーケで、開花期のブドウや青リンゴ、パイナップルの香りに蜂蜜のトーンが 加わり、期待を高める。
アプリコット、黄色いスモモ、青いバナナ、蜂蜜のなどの味わいのハーモニーがとれていて心地よい。
素晴らしいミネラル感とフレッシュさが、いっそうの複雑さをくわえる。
■生産者
Fatalone (ファタローネ)
本拠地:イタリア・プーリア
多くはジャミーで濃厚、暑苦しい味になるのが、プリミティーヴォ品種。
その数少ない例外である、フレッシュさと美しいミネラル感、卓越した調和の妙を感じさせる生産者。
父からワイン造りを学んだ後、セラーにはスピリチュアル・ミュージックを流すなど、独学で多くの試みを行う当主パスクアーレ。
プリミティーヴォ栽培の最重要点は、ラチェーミと呼ばれる第二新梢にできる房を残すことと語る。
ラチェーミは他の房より遅く熟すため、通常のブドウ栽培では芽かき作業中に取り除かれる。
しかし酷暑のプーリアでは、ラチェーミを残すことにより、本収穫用のブドウが熟せば、その後はブドウの樹がそのエネルギーをラチェーミにまわすため、ブドウが過熟し酸を失うリスクを回避できる。
仕立てもブドウがゆっくりと熟すよう、除葉をひかえ、強烈な日光から葉の陰で房を守るよう、キャノピー・マネージメントも徹底する。
しかもワイナリーの立地は高台にあり、常に流れる風が熱を和らげてくれる。
ワイナリーの信条は「ブドウ樹を人間と同等に扱い、たえず愛情に満ちた人間の手で注意深くケアすること」。
かくしてジャミーとは無縁な洗練されたバランスとほど良い熱気が伝わってくる、プリミティーヴォの傑作が生まれる。