ホワイト・フロンティニャック 2022
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Frontignac (フロンティニャック)
タイプ:White (白)、やや辛
度数:8.7%
インポータコメント
灌漑は一切していません。
全て除梗。
途中で醗酵を止め爽やかな甘みを残しています。
フロンティニャック (マスカットの一種)の華やかアロマ。
アタックはソフトでやや甘みを感じるが、若々しい切れの良い酸がしっかり存在感を出し、バランサーの役割をうまく果たしている。
■生産者
Federick Stevenson (フレデリック・スティーヴンソン)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
フレデリックス・ティーヴンソンは昨年突如として南オーストラリアのアデレードに販売され始めた謎のワインでした。
一体誰がこのワインを作っているのか誰も知らず、そしてどこに醸造所があるかも不明だったのです。
それもその筈フレデリック・スティーヴンソンとは仮名であり、その正体はスティーヴン・クロフォード。
フランスでワイン造りを学んで故郷に戻ったばかりの青年だったからなのです。
スティーヴンはワイン作りを始めるに当たり、先ず自身のアイデンティティを全てひた隠しにしました。
スパイダーマンやバットマンのようにエイリアスを作ったことには理由があり、自身が望むスタイルを作り続ける事で周囲から敵視されたり、家族が後ろ指を指されるのではないかと考えたのです。
ルーシー・マルゴーやショブルックのワインが当時は殆ど流通しておらず、スティーヴンはオーストラリアに於ける自分を異端として捉えていた訳です。
偽名を使用し、複数の無名アーティストをラベルデザイナーに据え、突如としてサンプルボトルをワインショップに送りつけることでビジネスの礎を築いたスティーヴン。
つい数か月前までは無名の存在であり、アデレードの街中にある古ぼけたガレージでワインを作っていることなど、誰も露知らず。
ミステリアスでアンビシャス。