ヴァイスブルグンダー 2021
国:Austria (オーストリア)
地域:Burgenland (ブルゲンランド)
品種:WeiBburgunder (ヴァイスブルグンダー)
タイプ:White (白)
土壌:砂利
栽培:ビオディナミ
認証:respekt-BIODYN
SO2:瓶詰め時:20mg/L
度数:13%
インポータコメント
ノイジードラーゼ湖北岸のGols村で父から受け継いだ畑をビオディナミへと転換した砂利土壌で育つヴァイスブルグンダーをプレス後ステンレスタンクとフードルで8ヶ月発酵・熟成しました。
クリアなグリーンイエロー色、レモンピールや青りんご、摘みたてカリンの香り、心地よいアタックに酸味と果実味のバランスよく旨味が拡がり、シャープでドライですがたっぷりの果実味が印象的です。
■生産者
Judith Beck (ユーディト・ベック )
本拠地:オーストリア・ブルゲンランド
ブルゲンランド、ノイジードラーゼのワイン生産地域は、大きく浅い鹹湖(かんこ=塩湖)であるノイジードラーゼ湖の北 側~東側に位置しています。
決められたブドウ畑のエリアは、北にあるワイン産出村ゴルスから、ハイ デボーデンの平地を経て、ハンガリー国境に接するゼーヴィンケルの町まで延びています。
果実味豊 かで残糖のあるシュペトレーゼやアウスレーゼのスタイルで作られたワインを代表としたバランスのよい白ワインから、新世代のワイン生産者の手によるフルボディでなめらかな赤ワインまで、6,675haの畑 でいろいろな品種が栄えています。
ヴァイングート・ベックはゴルス村にある家族経営のワイナリーです。
ブルゲンラント地方の北方、ノイジードラーゼ湖の北岸にあります。
伝統的にこのあたりは小さな農家が点在・混在しており全ての農家がワインをつくっています。
元々は色々な農業を兼業していたベック家でしたが、1975年、マ ティアス・ベックは父から仕事を引き継いだ時にワイン造りのみにフォーカス。
5haから始まり、現在は15haまで畑は広がっております。
2001 年、娘のユーディトがフランス、イタリア、チリでのワイン研修を終えて帰国したのを機に醸造責任者を彼女に任せます。
2007年に彼女は完全に父からワイン造りの全てを引き継ぎ、畑をビオディナミ農法へ転換させていきます。
ビオディナミに転換以後、他者から見ても明らかにユーディトが畑と向き合う時間は極端に増え、畑との結びつきはどんどん深くなっていきました。
彼女は伝統的な品種のツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ザンクトローレント、ヴァイスブルグンダー、ヴェルシュリースリングを好みます。
ノイジードラーゼ湖の北岸にノイジードラーゼの銘醸地の一つ、1日中日照を得られるパルンドルファー台地がありますが、その急斜面区画とワーグラムという丘の頂上に、彼女の最も美しいブドウ畑が。
パルンドルファー台地の土壌は極端に多様性があります。
実際、あるシングルヴィンヤードは腐植土、砂利、ローム、石灰、鉱石からなり、理想的な複雑な土壌でありその土壌の多様性はワインによく表現されます。
ナチュラルである事と独自の個性を持つ事、その両面を彼女は自分のワインに求めており、それゆえに彼女は2007年よりルドルフシュタイナーの考えに傾倒していきビオディナミ農法に畑を転換していきました。
以後、ブドウ樹を自然に健全に保つためにビオディナミ理論の実践によって彼女は総合的に畑をケアしていきます。
それは人間に例えると、病にかかった患部を治療するだけでなく患者の精神のケア、改善にもメスを入れる事に似ています。
具体的には畑の緑化、若返りであり、生物多様性を守ることであり、土を肥沃にしていくこと。
そしてそれらの仕事はもちろん全て手作業で行われ、月のサイクルや自然の摂理を考慮にいれ実践されま す。
その結果、ユーディトベックのワインは、全くリスクを負うことなく、何も添加せず自然酵母のみでの自発的な発酵を可能にしております。
『国際的なスタイルは世界各地でつくられている。私のワインは私自信であり、ここノイジードラーゼで産まれ生きているわ。それはまるで畑での私の 日常のように、私にとって最も美しい事実なのよ。』
結婚し子供ももうけ、今は旦那さんのUlrich(ウルリッヒ)と共に2人3脚、家族と共に畑と向き合っています。