ルシオン・ソヴァージュ 2021
国:France (フランス)
地域:Savoie (サヴォア)
品種:Chasselas (シャスラ)
タイプ:Orange (オレンジ)
SO2:無添加
度数:10.5%
インポータコメント
濁りのある濃い目のイエロー。
熟したパイナップル、オレンジなどの柑橘、樽由来のナッツ香など複雑な香り。
緑茶のような繊細なタンニンと、シナモンのような細かいスパイスが溶け込んでるようです。
カリンや青リンゴのような爽やかな香りが鼻を抜けていき、奥の方にほんのりとカラメルのようなニュアンスが感じられます。
抜栓直後はやや固さが感じられますが、ゆっくりと香りが開いていくのがわかります。
■生産者
Domaine La Vigne Sauvage (ラ・ヴィーニュ・ソヴァージュ)
本拠地:フランス・サヴォア
『ラ・ヴィーニュ・ソヴァージュ』は2018年に設立されたドメーヌで、オート・サヴォワ県、トノン・レ・バン村の近辺に広がるレマン湖の斜面に位置しています。
スイスでワイン造りを学んだあと、フランスのオート・サヴォワ県に戻ってきたダヴィッドは地元のドメーヌでワイン造りの経験を積みます。
その後『ドメーヌ・ラ・ヴィーニュ・ソヴァージュ』を立ち上げ、同時に畑作業に関するサービスを提供する会社も設立。
当時は0. 15haの畑を栽培。
徐々に周りの畑も買い取り、今では2haの畑を所有しています。
ダヴィッドはワイン造りをする前からヴァン・ナチュールを好んで飲んでいました。
そういった事から『畑で行われたすべての作業が表現されるようなワインを造りたい!』と信念を持ってスタート。
オート・サヴォワの地域では、ブドウ畑は殆どなく、自然が豊富で、彼の区画は点在しており、草原や森に囲まれているため、野性的な一面があるため、自然派ワインを造りたかったことと、彼自身も野性的な一面もあることから、このドメーヌ名を「ソヴァージュ=野生」にしました。
マランとマリニャンのアペラシオンの地区に、シャスラ(1.2ヘクタール)とガメイ(0.2ヘクタール)の畑を所有。
今年からはクレピーのアペラシオンの地区に位置するシャスラ(0.5ヘクタール)も加え、現在はトータル2ヘクタールの畑を所有しています。
どちらのアペラシオンも氷河期の氷堆石の上に位置し、シルトを含んだ粘土質の土壌。
マランの地質は小石が多く含まれている為、乾燥した土壌ですが、マリニャンは土壌が深く、より重い地質です。有機栽培・ビオディナミにて栽培。
マランの畑は只今転向中(2021年は転向3年目)で、マリニャンの畑はビオ・ラベル及びデメテール・ラベル認証を受けています。
畑に散布する調剤はビオディナミック調合剤。
毎回植物の煎じ薬を加え、硫酸銅の量を少なくする方向で動いています。
土壌に負担を掛けないよう、トラクターなどは一切使用せず、全ての作業を手作業で行っています。
出来る限り自然を尊重し、自然への負荷を少なくするようにしています。