アンジェリーナ 2021
国:Italy (イタリア)
地域:Lazio (ラツィオ)
品種:Trebbiano (トレッビアーノ)
タイプ:White (白)
栽培:ビオディナミ
SO2:ボトリング時に必要最小限のみ
度数:11%
造り手コメント
アンジェリーナとは私達の母と娘の名前です。
母はゴムの長靴を履き、真珠の首飾りを付けてブドウ畑を歩いていました。
トレッビアーノのボディと力強さは、こ の土地の魅力や毎年異なるヴィンテージのように、唯一無二の個性的な美しさの中にあります。
それは、感性と理解、選択と信頼です。
まず自然に対して、そして次がワインに対し て。
このワインは自由に表現し、我々を驚かせてくれます。
インポータコメント
花梨や蜜、マーマレード、ベルカモット、ヨードなどの香り。
アタックは柔らかく、ややとろみのあるまろやかな口中には夏みかんのニュアンスが感じられる。
ジューシーな旨味が広がる余韻には八朔や清涼感のあるハーブのノートが残る。
■生産者
terracanta (テッラカンタ)
本拠地:イタリア・ラツィオ
Terracantat テッラカンタは 2019 年に始まったナチュラルワインのプロジェクトです。
カンティ ーナは、ローマ近郊のカステッリ・ロマーニと呼ばれるローマの南東の丘陵地帯で、Albano Laziale アルバノ・ラツィアーレと Aardea アルデーアの間にあります。
15 ヘクタールの農園で、 ブドウの他にキウイとオリーブをビオディナミで栽培しています。
テッラカンタの母体となる農園の起源は、現在の当主カルロの祖父、ヴィンチェンツォ・チェ グリアがローマ郊外の田舎に隠居して、1959 年に Ceglia チェグリア農園を設立した時に遡 ります。
彼は妻のニーナ(カルロの祖母)とともに農園でブドウとオリーブの栽培を始めました。
しかし、彼が重い病に倒れたため、畑の仕事は娘のアンジェリーナ(カルロの母)に引き継がれます。
1982 年にアンジェリーナは作物を多様化することを決断。
7 ヘクタールはキウ イの畑、4 ヘクタールをブドウ畑として残しました。
しかし、当時は化学肥料や農薬が増え、 努力の割に出来は芳しくありませんでした。
そこで、アンジェリーナはビオディナミを熱心に実 践するアンジェロ・ベルテアという特別な人物と出会い、1986 年に畑をビオディナミに転換することを決断します。
アンジェリーナはまず生きた土壌を回復させることが不可欠であることを考え、肥料を与える代わりに、ビオディナミの調剤に使う 25 種類の薬草を撒きました。
また、畑の耕耘も始め、それまでとは全く異なるビオディナミのアプローチで作物を育て始めました。
その結果、植 物は豊かに成長し、土地に住み着く多種多様な生物が増え、そして土壌も大きく変化しました。
地質分析をしたところ、腐葉土や有機物、土地に有用な無数の微生物やミミズが絶え間なく繁殖し、肥沃になっていることが分かったのです。
しかし、農園には醸造設備は なく、栽培したブドウはずっと他のワインの造り手に全て売却していました。
その後、2019 年にアンジェリーナの息子の Carlo カルロと妻の Lucia ルチアが農園に参画しました。
二人はナチュラルワインに対して結晶のような強い情熱を持っていました。
二人は ナチュラルワイン造るためのカンティーナ、“テッラカンタ”を設立。
醸造所も新設し 2020 ヴィンテージからナチュラルワイン造りを始めたのです。まだ新興のカンティーナですが、すでにローマ とローマ近郊のレストランやワインバー、ワインショップで大人気を博しています。