プリモ・パッサッジョ 2022
国:Italy (イタリア)
地域:Sicilia (シチリア)
品種:Grillo (グリッロ)主体
タイプ:Orange (オレンジ)
度数:13%
インポータコメント
木製およびステンレスの発酵槽で、約6日間のマセレーション。
フレンチオーク樽/栗樽で6〜24ヵ月間の熟成。
プレ・ブリティッシュ用の歴史的区画でその年最初に収穫したグリッロのブドウ果汁を、ベースとなる収穫年にそれ以前の収穫年(1〜5年ほど前)のワインを1割ほどブレンド。
カタラットもわずかに入ることがある。
ピパの弟分といった立ち位置のワインで、抜栓後放置しておくとグリッロという品種の酸化熟成能力の高さに驚かされる。
比較的短いマセレーション期間に比べ、タンニンの抽出はしっかり味わいに感じられ、色も濃い。
2022VTベースより、名称を「3/4 di Litro」から「プリモ・パッサッジョ(=1周目)」に変更してリリース。
■生産者
Badalucco de la Iglesia Garcia (バダルッコ・デ・ラ・イグレシア・ガルシア)
本拠地:イタリア・シチリア
パレルモで生まれ育った、ピエルパオロ・バダルッコはマルサラに隣接する、ペトロジーノ村の生まれ。
マルサラの工業化の波にさらされ、小規模での生産をあきらめた、ピエルパオロの祖父は、彼の両親に街での生活を勧めた。
しかし休みのたびに祖父のもとへ行き、ブドウ畑で作業を手伝っていたことが、ピエルパオロの原風景を形作った。
2001年に、ワイナリーを立ち上げ、スティルワインを造りながら、少量ずつマルサラの原型(マルサラ・プレ・ブリティッシュ)となる、酒精強化無しのグリッロの熟成を始める。
「ヴィナイオーロが語るべきは歴史、風景、ブドウ畑のみだ。自分を語ってはいけない。」
と祖父の遺した言葉を信条にワイン造りをしている。
また、祖父と同時代に生き、そして不屈の精神でワインを造り続けたマルコ・デ・バルトリへは、最大限の敬意を抱いている。
マルサラという地域、グリッロという稀有な性質を持った品種、その品種の個性を活かした栽培と熟成、それを見いだし受け継いできた人の手によって、マルサラ・プレ・ブリティッシュは生まれる。