グロロ 2023
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Grolleau (グロロー)
タイプ:Red (赤)
度数:11%
インポータコメント
下層土がシストのうえにある小石混じりの土壌、樹齢30年、ビオ栽培のぶどう。
収穫前に不健全な粒は取り除き、完璧な状態でエネルギーに満ちたぶどうのみ使用。
全房で醸し圧搾後、セメントタンクで6か月熟成。
ほんのり紫掛かった淡いルビーの色調。グミやキイチゴの小赤果実が心地よい。
軽やかで水の様に流れる口当たり。
小赤果実の軽やかな風味と相まって、程よい酸と仄かなタンニンが感じられ、余韻がほんのりスパイシー。
■生産者
LA CUEILLETTE DES OISEAUX (ラ・クイエット・デ・ゾワゾー)
本拠地:フランス・ロワール
幼い時からワイン醸造家になる夢を追いかけていたアレクシスとドミニクが世界中でワイン造りの経験を積んでいた時、2人はコルシカ島で運命的な出会いを果たした。
パリ出身のアレクシスは、時間が出来ると頻繁に田舎を訪れ、農業学を学んでいた彼は机の前にいるより自然の中での仕事をしたいと思うようになり、ボルドー大学で醸造学を学んだ後コルシカのドメーヌでワイン造りをするようになった。
一方、リヨンで文学と歴史を学んでいたドミニクは、ある朝、鮮明な夢を見た。
夕暮れ時にぶどう畑の近くでハンモックに揺られている夢。
その夢の記憶が彼を掻き立て、後にボルドーでVTS(国家高等ディプロマ)を取得し、コルシカ島のワイナリーで働く様になったのだ。
運命的な出会いから数年後、2014年にアンジュ地区の伝説的生産者であるドメーヌ・デ・グリオットがあったサン・ランベール・デュ・ラッテ村(Saint‑Lambert‑du‑Lattay)にてドメーヌを取得し、ワイン造りを始めた。
黒色片岩土壌(シスト)のこの地は、特にシュナン・ブランとの相性に優れ、深いミネラルと明快な酸味を併せ持つスタイルが特徴。
ぶどうはオーガニックにこだわり、ぶどうの樹と環境のバランスが取れた栽培を実践することにより高品質なぶどうを収穫し、テロワールが伝わるワイン造りを追求している。
哲学としては「土壌こそがワインを語る」として、人為的介入を極力避け、テロワールとぶどう本来の個性をそのままボトルに閉じ込めるスタイルを貫いており、「魂」「誠実さ」「思索」といった感覚を重視する造り手として評価されている。
「ラ・クイエット・デ・ゾワゾー」とは、鳥がジャストに完熟し食べ頃になった果物のみをついばむように、私たちは健全に完熟したぶどうのみでワインを造っている、ということを表現しいる。