ケークフランコシュ・ロゼ 2019
国:Hungary (ハンガリー)
地域:Sopron (ショプロン)
品種:Kekfrankos (ケークフランコシュ)(ブラウフレンキッシュ)
タイプ:Pink (ロゼ)
栽培:ビオディナミ
土壌:ローム、石灰岩、雲母片岩
度数:13%
インポータコメント
ラベルには「Bolondok Napja」と書かれており、意味は“エイプリル・フール”
字体を考えた日が4月1日だった為、この名前が記載されています。
いくつかのベリー、花、プラムの香り。
ジューシーでフルーティー、チャーミングのロゼとは対照的なしっかりと骨格のあるドライタイプ。
軽く淡い赤ワインの印象も。
■生産者
PETER WETZER (ピーター・ヴェツァー)
本拠地:ハンガリー・ショプロン
ピーター・ヴェツァーはハンガリーの北西端に位置しオーストリアのブルゲンラント州に接している町ショプロンにて、古くからワインを造っている家族の下で生まれ育ち、彼で五代目となります。
ショプロンはハンガリーで最も古くから葡萄栽培が行われていた町で、 春は温暖、夏は降水量が多く、秋は乾燥して暖かい夕方と涼しい夜が続き、冬は穏やかで、年間を通して過ごし易い気候です。
ハ ンガリーの他の地域よりは寒いため、収穫は他の地域よりも3週間ほど遅くなることがよくありますが、葡萄が熟すのに時間がかかることで、フィネスを感じるワインが生まれます。
ピーターはワインの世界を学んでいる時に、自分は自然な造りをしたワインを非常に好むことに気付き、認証は取得していませんが、 基本的にビオディナミ農法で葡萄造りをしています。
2007 年にはショプロンの町の周りに 2.5 ヘクタールの自社畑を購入、そして 1.5 ヘクタールの畑を借りて合計 4 ヘクタールの畑の葡萄を育てています。
粘板岩土壌の5つの異なる歴史的な高価格区画でケーク フランコシュ(ブラウフレンキッシュ)を栽培して、他の場所ではフルミントやピノ・ノワール、グリューナー・ヴェルトリーナーなど、いくつ かの異なる葡萄品種も栽培しています。
ワインの醸造はすべて無清澄、無濾過、ボトルング時に少量の硫黄のみ使用。
非常に健康な土壌を作るように努めており、通常は年に2回、銅、硫黄、彼が育てたイグサを必要最低限の量だけ噴霧して、肥料を使用する代わりに被覆作物を栽培して葡萄畑を 覆っています。
必要以上に人の手を加えないことが彼の哲学であるため、土壌を耕したり葉を刈ったりせず、全ての葡萄を手摘みで収穫し、天然酵母にて自発的に発酵させます。
彼のセラーは 120 年以上前から家の地下にあり、そのセラーには完璧な微生物フローラが存在しています。
そして、いくつかのステンレス鋼タンク、手動バスケットプレス、古いバレルのみで、彼はワイン作りに日々取り組んでいます。
ピーターにとって理想のワインとは、個性とアイデンティティを持つワインです。
彼は伝統的な葡萄品種を使用し、昔から続くテロワールの特徴を表すような、個性的で繊細なワインを造ることを目指しています。
また、自分自身のワインをトレンドやファッションのワインではなく、流行のワインを作っていないと本人は語ります。
生産本数はどのワインも 1000 本以下という少ない生産量になりますが、他でレストランやガソリンスタンドでバイトをするなど、自分の作りたい理想のワイン、また家族の為に努力を怠らない人柄でもあります。
ワインのラベルには品種やシンプルな言葉が描かれていますが、ピーターは日本酒やジャパニーズ・ウィスキーを飲むことが好きで、 日本語のラベルや習字から影響を受けラベルを作成しています。