カオール・クロワジヨン 2018
国:France (フランス)
地域:Sud-Ouest (シュド・ウエスト)
品種:Malbec (マルベック)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック
認証:ユーロリーフ、AB
度数:12.5%
インポータコメント
標高300mの土地にマルベックを栽培。
樹齢30年、早めの収穫、短期間のマセラシオン、軽くルモンタージュで抽出を行うことで、ブドウの繊細さを感じることが出来ます。
力強さというより、繊細さをどう表現できるのか。
考え抜いた醸造と熟成を行った、新しいスタイルのカオールです。
■生産者
Chateau Les Croisille (シャトー レ・クロワジーユ)
本拠地:フランス・シュド・ウエスト
農業を営む家族に育った両親は、縁あってカオールに根を下ろし、1.5haからブドウ造りを始めました。
瓦礫を手作業で引き抜き、大きすぎる石を移動させ…と農民魂で時間と労力は考えずに畑を作り上げ、その収穫したブドウは協同組合に販売していました。
両親の苦労を見て育ったが故に、初めは企業で働こうと考えたギヨムですが、その退屈さに驚いてすぐさま出戻ることになります。
自分の意思でA〜Zまで決めることができ、それが形となって返ってくるワイン作りの魅力に気づかされたといいます。
2007年のことでした。
直ぐに畑はオーガニックに移行、廃墟だった建物を蔵に変え醸造を始めました。
知られていないだけで、カオールには粘土、砂、シレックス、石灰岩などの土壌があり、畑の場所によってミクロクリマが変わり、濃いだけではないワインが作りえます。
これまでカオールといえば力強いワインを作る粘土質の段々畑が代表的でした。
しかし、丘の頂付近は軽い粘土質土壌であったり、ジュラシック時代のキンメリジャン石灰岩とシレックス成分が多く混ざる粘土質土壌なども存在。
今までは焦点が当てられなかった標高約300mの土地に、従来のカオールの印象とは異なる土壌の畑を持っています。
2010年からエコセール認可のビオとなっています。
発酵にはセメントタンク、熟成にはセメントタンク、大樽の他に、石灰岩からなる容器を使っています(Pierreのみ対象)。
卵型セメントタンクも考えましたが、人と同じことをしていては模倣に留まる、発展がない、と考えていきついた結果、現在の手法になっています。
数ある石灰岩の中でも空気流通性の高い石灰岩のもので、オークという化粧なしにワインが空気に触れることができ、タンニンがまろやかなにすることが狙いです。
熟成最初の週は1週間に50Lもワインを吸ったといいます。
「テロワールをワイン瓶の中に詰める」
力強いのに、繊細さに裏打ちされているところが魅力と語り、カオールでも繊細さをどう表現できるかを追い求めています。
伝統的なカオール産のワインは、樽が効いていて濃く凝縮されていますが、テロワールを表現することに力を入れています。
私たちの畑は、カオールの中でも特別な場所に位置しています。
寒く、遅咲きの畑は石灰質の高原のフレッシュさを表しています。
この特徴を生かすために、考え抜ぬいた醸造と熟成を行っています。
カオールワインが持つ重いワインと言った一般的なイメージを変えていきたいと思っていて、テロワールは酸もありバランスのとれたワインを造り出しています。