Cardinia Ranges Rose 2019 MOMENTO MORI / カルディニア・レンジ ロゼ 2019 モメントモリ

6,400円(税込7,040円)

カルディニア・レンジ ロゼ 2019

  国:Australia (オーストラリア)
 地域:Victoria (ヴィクトリア)
 品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Pink (ロゼ)
 土壌:貧栄養の砂質土壌と花崗岩の巨石
 栽培:有機栽培
 SO2:無添加
 度数:12.4%

作り手より
カルディニア・レンジのブドウ畑がすでに売却されたことをご存知の方もいるかもしれません。
今年になって、新しい所有者がブドウ樹を引き抜いてしまいました。
ということで、大変悲しいことですが、これはカルディニア・レンジからの最後のワインになります。
妻のハンナと私は、5 年前からこの畑の面倒をみてきました。
3 年以上人の手が入らず、荒れ果てた状態から、膨大な労力と長い時間をかけて、バランスの良い
ブドウがたくさん収穫できる畑へと復活させたのです。
風化した花崗岩でできた荒い砂の中に大きな花崗岩が散らばり、オリーブ畑と大きな木々に囲まれたこの畑に、私たちは深い愛情を持っていました。
このロゼは、様々なクローンのピノ・ノワールから作られています。
貧栄養の砂礫土壌のため、収量はブドウ樹一本あたり 1kg 未満に抑えられています。
慣行農法的な手入れは過去 7 年間に渡りされておらず、ここ3 年は本当に素晴らしいブドウが収穫できていました。
出来上がったワインは、一本筋の通った繊細さがありつつ、しっかりとしたボディと複雑さも持ち合わせています。
発酵から熟成までをステンレスタンクで行っているため、タイプ的には果実感で押してくるロゼですが、花崗岩土壌に由来する香味やミネラルがしっかり感じられます。
以前のヴィンテージと比べると、トーンが一段濃いと言えるかもしれません。
貧栄養の砂質土壌と花崗岩の巨石は、ワインに電気的なエネルギーを与えてくれます。
このブドウ畑のワインはこれで最後なのは悲しいことですが、過去最高の出来のワインを造ることができ、私はとても満ち足りた気持ちです。


■生産者
MOMENTO MORI WINES (モメント・モリ・ワインズ)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:デイン・ジョーンズ

Daneはもともとニュージーランドの南島のウエストコースト出身です。
大自然の中で育った彼にとって自然に造られないワインは違和感でしかなかったそう。
大柄でたくましい髭、キャップにド派手なシャツ、という出で立ちはまさにギャングスターといった感じではあるものの、非常にまじめな性格や澄んだ瞳はワイン共々Momento Mori Winesの魅力の一つとなっています。
2004にオーストラリアに移住し、コーヒー業界でバリスタとしてWild Open RoadやProudMaryなMelbourneのなかでもトップクラスと言われるカフェで活躍していましたが、2009年もともとワインに興味を持っていた彼はVictoria州のHarcourtValleyにあるワイナリーで働き始めます。
その後フランスで研修し、その間、彼はJean Francois GanevatとPierreOvernoyを訪れ、彼らのワイン造りの哲学や情熱をシェアし共感することができました。
その経験は今の彼のワインメイキングの核となっています。
また彼は今は亡きRadikonのワインと出会い、イタリアのぶどうが持つ華やかな香りや、スキンコンタクトが生む複雑味などに魅了され、全てのキュヴェはイタリアのぶどう品種から成っています。
ワイナリーのすべては手作業で行われ、必然的に生産量はかなり少ないものの、SO2無しで尚且つ清潔で純粋なワインを作る唯一の方法は、発酵からボトリングまでのすべての面において優しく、丁寧に自分ですべてを行うということだと彼は言います。
2016年もっともオーストラリアのナチュラルワイン界を感動・震撼させたワイン・ワイナリーです。

--- 2017 ヴィンテージについて --- DANE JOHNS より ---
栽培期は、間違いなく私がMomento Mori Winesを始めて以来経験した最も優しい “The Kindest“シーズンでした。
長い間涼しく、また必要なタイミングで雨が降りました。
その結果、酸度が高く、高い糖度になることなく味が熟した果実が得られました。
クリーンでピュア、ストラクチャーもあって、そして私達にとって最も重要な低アルコールになる葡萄を育んだ完璧なシーズンでした。
ワインを造ることは、とても長いプロセスであり、毎年学んだことを適応できる翌年の収穫まで保持しなければならないという意味で多くの忍耐を教えるものです。
それができれば、様々な事を洗練させるのに役立ち、自分が思い描く理想のワインに一歩近づくワインを造ることができるのです。
今年はその理想のワインに最も近いものを造ることができました。

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