モナストレル 2021
国:France (フランス)
地域:Roussillon (ルーション)
品種:Mourvedre (ムールヴェードル)
タイプ:Red (赤)
土壌:石灰岩
度数:11.8%
インポータコメント
ブドウはオプル=ペリヨのぶどう畑で収穫されたものを使用しています。
ムールヴェードルは他のブドウよりも熟すのに時間がかかるため8月下旬に収穫されました。
今回のミレジムは、ブドウ畑が霜で覆われるなどブドウにとって厳しい環境でした。
収穫直後に全てをグラスファイバータンクに入れ、3日間発酵させます。
その後、ブドウは圧搾して果汁はタンクに戻し、冬の間は澱の上で過ごします (この段階で生産者の介入はありません)。
そしてワインは6月の第1週に瓶詰めされました。
悪天候と霜のため、今回のミレジムは昨年とは違うキャラクターです。
よりクラシカルな味わいで、より質感があり、穏やかな印象です。
エチケットはルシヨン在住の木版画アーティストの作品です。
描かれている山はプイグマル(スペインとフランスの国境にあるピレネー山脈)とウィルフリードのブドウ畑があるエル渓谷です。
販売された木版画はわずか15枚で、利益は地中海保護協会に寄付されました。
■生産者
Cotze (コッツェ)
本拠地:フランス・ルーション
ウィルフリードは長年レストランで働いた後、ワイン造りとナチュラルワインに興味を持ち始めました。
そこで彼はカルスにあるドメーヌ・アマガのピエール・ダノワに師事し、次にドメーヌ・マタッサのトム・ルッブに師事しました。
2019年に故郷のサルダーニャ地方(スペインとフランスの国境付近)で土地を購入する機会があり、その後高い標高のブドウ畑プロジェクトを立ち上げることにしました。
当初、彼のブドウの木は若すぎてブドウができなかったため、ルシヨン低地でブドウの木を購入し、山で育てることで最初のキュヴェを生産しました。
このプロセスは、最初のキュヴェの名前にインスピレーションを与えました。
「トランジュマンス」は、スペイン語で家畜を夏と冬で放牧地間を移動させる「移牧」のことです。
ウィルフリードは近年の地球温暖化をよく理解しているので、この「高地のブドウ畑」プロジェクトを考えました。
ローカルのルシヨン品種の代わりに彼は南仏では見かけない様々なセパージュ(モンデュース、アルテス、サヴァニャン、ピノ・ノワール、ガメイ、シルヴァーナー)でワインを造ることができます。
土壌はシルトで牧草地を畑にしており、ブドウの木は2020年5月に植えられました。
コッツェの最大の特徴はブドウ畑は3つの異なる標高で構成されていることです。
低地(1270m)ではシャルドネ、シルヴァーナーを、中腹ではピノ・ノワール、ソーヴィニョン、少し標高の高い場所ではシルヴァーナー、高地(1340m)ではピノ・ノワール、ガメイ、モンデュースと南仏らしからぬラインナップです。
ウィルフリードは2022年には低地で約2ha追加でブドウを植えようとしています。
ブドウは手作業で収穫しており、発酵は天然酵母のみ使用して行われます。