トロピカル 2022
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)
タイプ:White (白)
度数:13.5%
インポータコメント
除梗した葡萄を7日間マセラシオン。
ステンレスタンクで7ヶ月間発酵と熟成。
僅かに濁りのあるややオレンジがかった黄色。
黄桃やミラベル、プラム、マンゴー、パイナップルなど、熟した黄色の果肉を持つ果実のかぐわしく甘やかな香りに、オレンジ系の柑橘の爽やかな香り、黄桃の核のような芳ばしいニュアンスが感じられます。
果肉から果汁が溢れるようなシズル感を想わせながら、芳醇な果実の魅惑的な風味が口中を覆うように広がります。
まさにワイン名のとおりトロピカルなイメージが湧き上がるような果実味は、ほどよいアロマティックな印象で口福感が感じられます。
芳醇な果実の風味にレモンバーベナや柑橘の風味がアクセントのように現れ抑揚をつけ、爽快な印象を感じます。
アフターに僅かに残る黄桃の核を想わせる芳ばしい風味がフルーティーな味わいに深みや奥行きを与えており、豊かな果実味や爽やかな様子、旨味などの要素がバランス良く調和した馴染みやすい仕上がりです。
■生産者
Pierre Guillon Peers (ピエール・ギヨン・ピアーズ)
本拠地:フランス・ラングドック
ピエール・ギヨンはラングドックエリアのカルカッソンヌで2021年を初ヴィンテージとしてワイン造りを始めました。
同じくカルカッソンヌの生産者で弊社が取り扱うピエール・ルッスと仲が良く、私たちは彼の紹介でピエール・ギヨンと出会いました。
ピエール・ギヨンがナチュラルワインと出会ったのは2007年(当時19歳)、芸術専門学校に通っていた頃父親がペルピニャン付近でBuena Bocaというナチュラルワインバーを始めた事がきっかけでした。
その後自然とワインに興味が芽生え、当初は父親の仕事を時々手伝いながら週末は頻繁にサロンで試飲を重ねたそうです。
学校卒業後はトゥールーズで友人とシルクスクリーン印刷の会社を立ち上げ、しばらく芸術活動を続けていました。
その間、ワインへの興味は途絶えることはなく、2017年に初めて個人消費目的で山葡萄から20Lのワインを作ったそうです。
2019年には会社の仕事と並行してドメーヌ・チュロニス、翌年2020年にはペシゴ(シルヴァン・ソー)で修行を積む中、コロナ禍の打撃により事業を撤退し、ワイン造りの道へ進むことを決意しました。
彼の印象はエネルギッシュでワイルド感がありますが、会話中は常に笑顔で人当たりが良く、優しい人柄が伝わってくると同時に、ワインに対する深い愛情が感じられます。
醸造過程の中で、マセラシオンやプレス時など、その時の香りや味わいなどの感覚を大切にして、どのようなキュヴェを造っていくのかを考えます。
芸術的な側面や豊かな感受性による感覚がワイン造りの大部分を占めるスタイルの生産者です。