ヴァン・ロッジュ 2020
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Grenache (グルナッシュ) 40%
Syrah (シラー) 30%
Carignan (カリニャン) 30%
タイプ:Red (赤)
土壌:シスト土壌
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:14%
インポータコメント
ワイン名はオック語で赤ワインの意で、初めて醸造したキュヴェ、典型的なこの地の品種構成の為命名。
樹齢35-60年、典型的なシスト土壌。
収量12.5hl/haで、生産量はわずか600本。
除梗し破砕、10日程醸し圧搾。タンクで約1年熟成後ブレンド、瓶詰め。
紫掛かった深いルビー。
プラムの果実香にほんのり樽を感じる。
滑らかな口当たり、詰まった赤果実に酸がギューときて優しい味わい。
ユーカリやオリーブの余韻。
■生産者
ERWAN GAUTIER (エルワン・ゴーチエ)
本拠地:フランス・ラングドック
エルワン・ゴーチエ。
彼はサハラ砂漠の親の子として生を受け、セネガルで暮らしていた。
奥様が先生としてラングドックに移住することになったことにより、兼ねてより関心を持っていた農業に従事することにし、複数の農協やドメーヌでワイン造りの経験を積んだ後、2006年僅かな畑を取得し、自分自身で有機栽培にて始めた。
当初は農協にぶどうを売っていたが、2016年に醸造所を取得し、エルワンのワイン造りが始まった。
エルワンのワイン造りは徹底している。
栽培はビオディナミを取り入れた完全ビオ。
有機肥料も一切施さず、耕しもしない徹底した自然栽培で、醸造でも亜硫酸を含めぶどう以外一切添加しない自然派だ。
またドメーヌには機械らしいものは一切存在せず、ポンプも持っていない。
それらしきものはラベルを張る為の手製の道具位というから驚きだ。
彼の畑はコルビエールの奥深い山中にあり、シストの岩盤が表土近くまで迫る特殊なテロワールだ。
彼の造り出すワインは濃い様でシスト土壌のミネラルがもたらすフレッシュ感と酸があり、滑らかで飲み進められる味わいだ。
フォージェールのレオン・バラルに全く引けを取らない深みと飲み易さがある。
ただ、すべて手作業で作業するエルワンは現在所有する2ha以上広げる積りはなく、生産量はとても限られている。
フランスでもほぼ個人客にのみ販売されているので、ほぼ知られていないワインだ。