パンプルムース 2017
国:Australia (オーストラリア)
地域:South Australia (サウスオーストラリア)
品種:Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
Merlot (メルロー)
タイプ:Red (赤)
栽培:
SO2:
度数:12.9%
インポータコメント
Pamplemousse【パンプルムース】はRedを作る際にフリーランで流れ出て来た透明なCabernet SauvignonにMerlotを茎ごと放り込んで生まれたイージーレッド第二幕。
名が表すのはグレープフルーツルーツなのですが、その由来は全く意味が無く、 Sholtoが突然のインスピレーションで名付けたに過ぎないそうです。
実は彼、数年前からLanguedocにあるワイナリーで何度かビンテージに参加して研修を受けているのですが...そのワイナリーに置いてあるシャンプーがいつもグレープフルーツの匂いがしているそうで、いつかこの響きが恰好良い単語を自分が作るワインの名前にしてやろうと思っていたとか。
ワイン自体は実に軽やかですが品種由来の独特なグリーンノートとスパイシーさがあり、ライトなスタイルと野性味が共存しています。
■生産者
Basket Range Wine (バスケット・レンジ・ワイン)
本拠地:オーストラリア・サウスオーストラリア
造り手:ショルト・ブローデリック
Sholto Broderick【ショルト・ブローデリック】は現在若干23歳。
父が設立したワイナリーのガレージとブドウ畑を所狭しと駆け回り、同じ集落に住むファンキーなワインメーカー達に可愛がられながら育った彼にとって現在進行形で変化を続けるオーストラリアの新たなワインスタイルこそがスタンダードであり続けて来ました。
小遣いを稼ぐ為にお隣さんであるLucy Margaux【ルーシー・マルゴー】で働いていた彼にとって、JAUMA【ヤウマ】達は兄の様でもあり、伯父の様でもあり、同時にワイン作りに於ける先生でもあった訳です。
今や綺羅星の如き人気生産者達が誕生した事で世界中のワインフリーク達から注目を集める様になった南オーストラリアのBasket Range【バスケットレンジ】ですが、ほんの数年前までは誰からも特建て扱われる事が無かった小さく静かなコ ミューンでした。
Adelaide Hills【アデレード・ヒルズ】という、同州にしては冷涼でエレガントなワインで知られる地区に於いて、その存在は知る人ぞ知るマイノリティでした。
Basket Range Wine【バスケット・レンジ・ワイン】は、その小さな衛星地区で最も古くに誕生したオリジナル。
Phil Broderick【フィル・ブローデリック】のボルドー愛故に植えられたCabernet SauvignonやMerlot、Petit VerdotやMalbecを駆使してクラシックなクラレットを年間数百ケースだけ細々と作り続けて来たのです。
そして今何が起きているのかを垣間見ると実に興味深い状況にあるのが、この同地最古のワイナリー。
第二世代である息子達が、彼らにとって生まれ育った故郷の地ワインが持つ、当り前な日常の味わいを目指しながら父親とは若干違ったワインを作り始めたのです。
Sholto【ショルト】とLouis【ルイス】の兄弟がワイン作りを学んだのは、彼らにとって最も近所にあるLucy Margaux【ルーシー・マルゴー】。
ナチュラルなアプローチが日常にある環境で育った彼らだからこそ出来る、自然体のワインが誕生しています。
自身とは違う姿勢を目指す息子達の背中をしっかりと押す父。
そしてそれに応える 兄弟。
新世代がどんな進化を遂げるか乞うご期待です。