レ・モーレ 2020

  国:Italy (イタリア)
 地域:Emilia-Romagna (エミリア=ロマーニャ)
 品種:Malvasia di Candia Aromatica (マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ)
タイプ:Orange (オレンジ)
 土壌:砂質・粘土質
 栽培:ビオディナミ
 SO2:最初のプレス時のみ少量
 度数:11%

インポータコメント
ワイン名は葡萄畑へと導いてくれる道の名前から。
エチケットに描かれているのは中世の城壁の形をした冠をかぶったフクロウ。
1000年代に北イタリアの広大な土地を治めていたマティルデ・ディ・カノッサ女伯へのオマージュです。

トロピカルで非常に華やかな香りがあり、ダージリンとレモンピール、金柑やハチミツの香りがグラスから強く立ち上がります。
ナチュラルな沁み込む味わいですが、強い酸味とタンニン、旨味のあるビターな余韻があります。


■生産者
Quarticello (クアルティチェッロ)
本拠地:イタリア・エミリア=ロマーニャ

クアルティチェッロは現当主のロベルトが24歳の時にエミリア・ロマーニャ州モンテッキオ・エミーリア地区の葡萄畑を購入し、2001年に設立されたワイナリーです。
畑はアペニン山脈の麓のヴァル・デンツァにあり、同名の川に隣接しています。面積は僅か5ヘクタールのとても小さな畑ですが、土地に対する尊敬を持ちながら、土着の葡萄栽培と醸造学を学び、学位を取得。ワイナリーが始まってから現在に至るまで、栽培と醸造両方の全ての管理をしています。

幼い時に祖父もワイン造りをしており、ロベルトは小さな時から祖父の仕事やワインを見ていました。後に自然なワインに目覚めた時に、それらのワインと祖父の造っていたワインに共通する部分がある事に気付き、衝撃を受けました。

畑は砂質と粘土質の合わさった土壌構成をしており、グイヨー式で葡萄樹は栽培されます。付近の浅瀬にはたくさんの砂利が含まれていて、葡萄に芯のある酸を与え、彼らのワインの大きな個性の元になっています。オーガニックの認証を取得しており、ビオディナミも取り入れています。植物病害から葡萄を守る為、銅と硫黄のみを使用し、肥料には自然な物を使用します。

栽培する葡萄品種は主に、”マルヴァジア・ディ・カンディア”、”ランブルスコ・マエストリ”、”スペルゴラ”などのエミリア土着品種があります。
フリッツァンテとランブルスコはシャンパーニュ方式とは違い、リキュール添加をせずに葡萄の持つ糖分と酵母のみで発泡性ワインを造るのが特徴です。

エミリアのマルヴァジア・ディ・カンディアは他の地域のマルヴァジアの名の付く品種とは一線を画します。非常にアロマが強く、果皮に含まれる風味、タンニンが白ブドウの中でもかなり強力です。長期間のマセラシオンを行えば、赤ワイン顔負けの渋いワインが出来上がります。

彼はソフトで優しく繊細なワインを造り上げるのが特徴です。また、モンテッキオ・エミーリアの特徴として、アルコールが高くない穏やかな甘みを感じるマルヴァジアが育ちやすいそうです。

醸造中も自然な葡萄の個性を変化させぬように、So2の使用は最小限に抑えられ、最初の葡萄プレス後の使用に限られます。この土地ならではの土着品種の個性を変化させぬように心がけています。

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