バベル 2021
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Grenache Blanc (グルナッシュ・ブラン)
Grenache Gris (グルナッシュ・グリ)
タイプ:White (白)
SO2:無添加
度数:11.5%
インポータコメント
「バベル」という名前は、2006年にプロデューサーのアレハンドロ・ ゴンサレス・イニャリトゥが
制作した同名の映画に由来しています。
舞台の一部が日本だったこともあり話題になりました。
この映画はパウロの妻であるローラにとって重要な映画で、彼女がパリのソルボンヌ大学で論文に使用した映画です。
この映画の中では、多様性、相違、相互理解、調和について語られています。
「バベル」のブドウが収穫された古いブドウ畑は、さまざまなセパージュ(グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール、マカブー、カリニャン、クレレット)があります。それらのセパージュは、同じ場所に共存する異なる言語のようなものです。
2019年の収穫には世界中から多くの友人がパウロとローラのサポートに来ました。
7ヵ国から友人が集まり、その中に日本人が1名いたとのことです。
共通の言語はありませんが、ブドウの木と働き、同じ経験を共有することで、話をしなくてもお互いを理解できました。
パウロとローラにとってこのキュヴェは多様性の象徴となり「バベル」と名付けられました。
前回輸入した2019ヴィンテージが大ヒットしたワインで、このワインをきっかけにたくさん問い合わせをいただきました。
早々に売り切れてしまい、各方面より「バベルはまだか」と言われ続けていましたが、やっとご案内できるようになりました。
小さいコンテナを使用して手摘みで収穫。
醸造はダイレクトプレスから始まり、コールドセトリングが行われます。
そして、ステンレスタン
クの中でアルコール発酵とマロラクティック発酵が行われます。
容量の半分を228Lのバリックと500Lのドゥミ・ミュイで、もう半分をステンレスタンクで6ヶ月熟成させます。
3月上旬に滓引きを実施、清澄や濾過は行わず、土着酵母のみを使用。
4月上旬にボトリング。
バランスがよく、ミネラルかつフレッシュでフローラルのアロマを感じます。
樽熟成はいいスモーキーなアクセントを加えてくれており、本当に美しくユニークなキュヴェに仕上がっています。
■生産者
L’Etranger (レトランジェ)
本拠地:フランス・ラングドック
パウロは、2018年に自身のワイン造りを始める前に、フランスワインをブラジルに輸出するワイン事業に従事していました。
その後、ルシヨンのカルス村で1930年からある古い酒蔵を購入し、改装しました。
農業は有機農業で、ビオディナミ農法の原則に従っています。
機械の使用を最小限に抑え、耕作を行わず、パウロはブドウ園をきれいに維持する為に小さな電動ツールのみを使用しており、ほとんどの作業は手作業で行われます。
彼は生物多様性のためにブドウの木の周りに木や茂みを植えています。
パウロは、カルスの他のワイン生産者であるナダとフェイスBと機材を共有しています。
彼らは一緒にワインを収穫、プレスし、瓶詰めしています。
葡萄は手作業で収穫され、プレスされます。キュヴェに応じて、マセラシオンはステンレス鋼のタンクまたは樽で行われます。
発酵は土着酵母で行われます。
パウロはノンフィルターかつSo2の無添加で仕上げます。