ボバー・シャルドネ 2021
国:Australia (オーストラリア)
地域:Victoria (ヴィクトリア)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:White (白)
栽培:無農薬
SO2:ごく少量の亜硫酸と共にボトリング
度数:13%
インポータコメント
東向きの斜面、ローム質土壌のNenagh Park Vineyardからのシャルドネ。
手摘みされ、全房のまま 225-500L までの古樽へプレス、非常にゆっくりとした自然醗酵。
そのまま澱と共に熟成させ、アッサンブラージュ。
ごく少量の亜硫酸と共にボトリング。
ノンフィルター、清澄剤不使用。
ふくよかかつ洗練されたテクスチャーを讃えるシャルドネ。イチジクやアップルパイ、栗や湿り気を伴った石灰など、複雑で口内で感じる味わいの幅が非常に広い。
■生産者
BOBAR (ボバー)
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:トム&サリー・ベルフォード
Bobar はフランス語のBobardをもじってつけられたものです。
以前SallyとTomがボルドーにあるle Bo Barというワインバーを訪れたときに、シンプルで覚えやすいボバーという響きを気に入ったのですが、翌日その意味は「誇張」とか「ちょっとしたウソ」のことだと教えられました。
彼らはワインに携わる人たちが、自分たちのワインについて、たとえば「今年は完璧なヴィンテージだった」「最高の樽を使った」など真実を少し膨らませた表現をすることに嫌気がさしていました。
でも本来ワインはブドウ畑でできるもので、実ったブドウ(もちろんそこには畑仕事をする者のハードワークの結実としての)のシンプルな真実を反映させることこそが重要で美しく、そんな「誇張」は何の意味もないと感じていたので、Bobardという言葉がとても印象深く残りました。
そして彼らが初めて自分たちの作品を世に送り出す時には、皮肉を込めてBobarと名付けようと決めたのです。
大学時代、栽培学を学ぶうち知り合ったふたりは20年間片時も離れることなく、自分たちのワインを造るという夢に向かって走り続けてきました。
いつしか同じ姓を名乗ることになった二人は1年半にわたるシャンパーニュやボジョレーでの研修の後2010年に小さなワイナリーを興しました。
Bobarは彼らの思いの詰まった、ハンドクラフトされた作品です。