[2800] Le Rouge des Cornus Touraine 2020 Domaine de la Garreliere / ル・ルージュ・デ・コルニュ トゥーレーヌ 2020

3,500円(税込3,850円)

ル・ルージュ・デ・コルニュ トゥーレーヌ 2020

  国:France (フランス)
 地域:Loire (ロワール)
 品種:Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
タイプ:Red (赤)
 栽培:ビオディナミ
 認証:ユーロリーフ
 度数:12.5%

インポータコメント
胸をすくような清涼感のある香りが鼻をくすぐる。
朝露に濡れたようなしっとりとしたタイムやフレッシュな山椒。
同時にカシスの実、フレッシュなもぎたてのアメリカンチェリーが大きく湧きだします。
しっとりと細やかで粒子を感じさせないタンニンを内包した赤紫系果実が波打つように口の中を満たしていきます。
フレッシュな酸と果実、スミレの花がビビッドに描かれていて喉を鳴らす。
余韻にかけてさらにひと回り大きく弧を描くような大らかな輪郭を感じさせてくれます。
フローラルで伸びやかな余韻。緩み過ぎない構成。
多くの凡庸なシノンを明らかに凌駕する過去最高傑作。
現時点で十分楽しめるのに向上する余地もあるから楽しみで仕方がない。


■生産者
Dom. de la Garreliere (ドメーヌ・ド・ラ・ギャルリエール)
本拠地:フランス・ロワール
作り手:ピエール・プルゾー

ドメーヌ・ドゥ・ラ・ギャルリエールは南トゥーレーヌ、ポワトー駅のあるリシュリュー村から8キロほど、南向きの丘の上に位置しています。
小さな小川を伴う風光明媚なヴァレ・デュ・ヴーデの谷に20ヘクタールの畑を所有。
アペラシオン的にはトゥーレーヌに分類されますが、地質、土壌的にはそれ以上のものがあります。
1650年代、トゥール地方で高貴種であるカベルネ種の植え付けを奨励した頃、すでにぶどう畑を営む農場だったという長い歴史が残っており、17世紀のフランスで絶大な権力を誇るリシュリュー枢機卿(1585-1642)は、自らが建立した新しい街、リシュリュー村のほど近くにあったこの葡萄畑を拡大して、村人たちの喉を潤すことを考えました。
1850年から1900年には、この60ヘクタールのドメーヌは新しいカーヴも設立しました。
シノンでワイン商を営んでいたピエール・プルゾー氏が、1973 年にここを訪問した瞬間、この場所に一目惚れして購入を決定。
丘に位置するすぐれた区画を厳選し、現在の蔵の基礎を作りました。
特に気に入った事はロワール河周辺より僅かだが気候が穏やかな点と、丘の斜面に広がるやせた土壌。
蔵に移って直ちに「テロワール」のよさを引き出すべく、ぶどう畑の改良に取り掛かりました。
特に力を注いだのは、生産量の多いクローンの木を引き抜き、品質の優れた台木に替えたこと。
高貴種であるソーヴィニヨン・ブランやカベルネ・フランを植樹しました。

粘土石灰質土壌、シレックス土壌、風化した砂地の土壌の畑を持っています。
この粘土と石灰の個性あるモザイク状の土壌がギャルリエールの大きな特徴なのです。
ギャルリエールの名前の語源は古代フランス語の小石、大地、空を意味するgal-galle-garreから来ています。

1987年から経営にあたる息子のフランソワ氏は、「ぶどう栽培は結果が現れるのに時間がかかるが、『ワイン造り』の基本」と説明します。
ギャルリエールの当主フランソワと彼の妻パスカルは、卓越したセンスと直感を大事に葡萄と向き合っています。
『僕の鼻、こいつが一番の先生なんだ。』フランソワはおどけて言います。
葡萄の文化やエルバージュなど、型にとらわれた考えではなく探究心で突き進んでいくうちに、“自然な”方法論にたどり着きました。
ステレオタイプで技術的な味わいのワインにとらわれないドメーヌを目指して、彼は情熱と愛情を仕事の全てに注ぎ込んでいます。
各生態系への理解とアプローチのために、ヴィニュロンとして何度も足を運ぶのは当然なのです。

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