ノストラル ロッソ 2017
国:Italy (イタリア)
地域:Toscana (トスカーナ)
品種:Sangiovese (サンジョヴェーゼ) 60%
Canaiolo (カナイオーロ) 30%
Marvasia Nera (マルヴァジーア・ネーラ) 10%
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土
栽培:ビオディナミ
醸造:フィールド・ブレンドで、全ての品種を同じ日に同時に収穫して、同じ発酵層で一緒に醸造する。9 月中旬に収穫したブドウを 2〜3 週間かけて果皮浸漬。その後、野生酵母のみで自発的に発酵させる。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。7 ヶ月間熟成後、清澄も濾過も行わずに瓶詰め。
SO2:必要最低限
度数:13%
インポータコメント
ルビーレッドの綺麗な色合い。
リコリスや甘草、ハーブ、ベリー、花の種子などを思わせる香り。
非常に柔らかくフレッシュなアタックで、ゆっくりと染み入るような果実が感じられる味わい。
突出したものがなくバランスの取れており、余韻も⻑く柔らかい。
■生産者
MICHELE LORENZETTI(ミケーレ・ロレンツェッティ)
本拠地:イタリア・トスカーナ
ミケーレ・ロレンツェッティは 2004 年からビオディナミのブドウ栽培と醸造のコンサルタントとして、グラヴネルやイル・マッキオーネ、ラ・ヴィショラなどイタリア全土の数多くのワイナリーのコンサルタントをしているイタリアのビオディナミワイン界では知らぬ人はいない巨匠です。
その彼がトスカーナ北部の冷涼な畑で造るワインが存在します。
栽培面積 2.7 ヘクタールで、1 つのワインの生産量は千本前後程度というミクロキュヴェです。
英米でもまだ輸入が始まったばかりのレアなワインです。
ドメーヌがブドウ栽培をするムジェッロはアペニン山脈の麓にある渓谷で、トスカーナでも極 めて冷涼な気候に恵まれています。
19 世紀にはブルゴーニュ出身の醸造家がピノ・ノワール などのフランスの高貴品種を栽培して、大きな成功を収めていましたが、フィロキセラによって 荒廃してしまいました。
ロレンツェッティは、この貴重な歴史を復活させるため、そしてこの地の大きな可能性を証明するために、ピノ・ノワールやシュナン・ブラン、ソーヴィニョン、リースリン グといったフランス系の冷涼品種を栽培してワイン造りに乗り出したのです。