ポー・ア・ポー 2023
お一人1本まででお願いいたします。
国:France (フランス)
地域:Cahors (カオール)
品種:Malbec (マルベック)
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土石灰質、キメリジャン
栽培:ビオディナミ
醸造:9月25日に手摘みで20kg入ケースに収穫。
除梗しコンクリートタンクで9ヶ月間醸し。
バスケットプレスでゆっくり搾汁。
圧搾後2.5ヶ月間ステンレスタンクで熟成。
僅かの亜硫酸1g/hl添加し2024年9月6日瓶詰め。
リエージュのナチュラルコルク使用。
SO2:1g/hl
度数:13%
インポータコメント
「PeauaPeau」には二つの意味があり、ひとつはフランス語で「肌と肌」という意味で、出産直後に赤ちゃんを親の素肌に抱く温もり・安心感・絆をもたらす大切な瞬間を指し、もうひとつは醸造の過程を示しています。
このキュヴェは果汁と果皮を9か月間ともに過ごさせまるで妊娠期間と同じだけの時間を重ねました。
2020年私たちは完熟したマルベック種を用い長期マセレーションに挑戦し、その結果生まれたワインに心から魅了されました。
そして2023年、ペッシュ・メジャ区画のぶどうで再び同じアプローチを試みました。
ジューシーな果実味と美しいタンニンを備えたぶどうを9か月間マセレーションしたことで、生まれたのは驚くほど繊細な質感のワインでした。
このキュヴェは私たちの通常のワイン造りから少し横道に逸れたアプローチを表していますが、2023年の華やかな個性がこの手法にとてもよく合いました。
香りは表情豊かで複雑。
スモーク、ブラックチェリー、スターアニス、カスタードクリーム。
口に含むと力強いテクスチャー。
生き生きとしたタンニン。
■生産者
DOMAINE LA CALMETTE (ドメーヌ・ラ・カルメット)
本拠地:フランス・カオール
造り手:マヤ・サレ &ニコラ・フェルナンデズ
「偉大なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実行する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場所やヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」
農学と醸造学を学び、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザス(ビネールやシュレール)や南仏で活躍していたマヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルがフランスのカオールのコース(主に石灰岩の標高高い台地)にドメーヌを立ち上げました。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標高
350m、石灰岩、マルヌブランシュ、赤粘土、キメリジャンなどの土壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。
収穫は2017年2018年共に、9月末から10月初旬と、2018年はタルディヴを除きフランスでも最も遅い収穫の場所の一つで、葡萄には完熟感と酸がしっかりありました。
そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきたカオールのイメージとは全く異なる「マチュリティ」と「フレッシュネス」の共存があり、マルベックの繊細で上品なタンニンと、また石灰由来の土壌の気品ある味わいがかさなり、洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。
畑はビオディナミを取り入れつつオーガニックで管理し、銅などの使用量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使用しています。
害虫をたくさん食べてくれるコウモリ用の家を用意したり、液体のコンポストなども準備しています。
またトラクターなど重機を畑に入れないため、ほとんどが人による手作業です。