[1900] WeiBer Mulatschak 2020 Meinklang / ヴァイサー・ムラチャック 2020 マインクラング

2,500円(税込2,750円)

ヴァイサー・ムラチャック 2020

  国:Austria (オーストリア)
 地域:Burgenland (ブルゲンランド)
 品種:Welschriesling (ヴェルシュリースリング) 50%
    Traminer (トラミーナー) 25%
    Pinot Gris (ピノグリ) 25%
タイプ:Orange (オレンジ)
 土壌:粘土、砂質
 栽培:ビオディナミ
 認証:デメター
 SO2:30mg/l
 度数:11.5%

インポータコメント
祝いの場での快活で楽しいワインを意味するハンガリー語を冠しました。
3品種を除梗しステンレスタンクで醸しプレス後10日間発酵、そのまま3 ヶ月熟成しました。

うっすら濁るオレンジイエロー色、オレンジやミント、ユーカリの香り、杏の甘味にびわのスウィート&ビターなニュアンス、果実味の中に鉱物感と塩味があり心地良い引き締め感と余韻まで続くスモモの香りが印象的です。


■生産者
Meinklang (マインクラング)
本拠地:オーストリア・ブルゲンランド

ヴァイングート・マインクラングは世界遺産ノイジードラーゼ湖の南東岸、ハンガリー国境すぐそばのバム ハーゲン村に位置しています。
ヴァイングートを開設する2001年まではミヒリッツ・ファミリーが代々営む複合農家で、小麦などの穀物栽培、リンゴなどの果樹栽培、牛、豚、馬、羊等の牧畜業が中心でした。
歴史は非常に古く数百年も以前から農業を生業としてきております。
現在は、これらワイン以外の農業が、ビオディナミで育てるブドウ畑に多大な恩恵をもたらし密接な関係性を保っております。
ヴェルナー、ハンネス、ルーカスのミヒリッツ3兄弟で複合農園を両親から引継ぎ、ブドウ栽培・ワイン造りはというとヴェルナーと妻のアンジェラが担当。
ブドウ栽培の中心はノイジードラーゼ湖南東岸で、ここは粘土砂質土壌。
ハンガリーにもDO Somloに火山性土壌のブドウ畑を2ha。

オーストリアはビオディナミの提唱者ルドルフ・シュタイナーの出身国です。この国は、ヨーロッパで最もビオディナミ、ビオロジック農業が浸透しているのはもちろん、ブドウ栽培とワイン造りを自身の複合農業と密接に絡ませて生物多様性・循環性を実現させているワイン生産者が非常に多い国です。ミヒリッツ家も1980 年代よりビオロジックに取り組み始めていましたが、この頃ワイン造りは本業ではありませんでした。
ヴェルナー &アンジェラ夫妻がドイツでワイン造りを学んだことがきっかけとなり、ブドウ栽培・ワイン造りの道を歩み始めます。
2001年にヴァイングート・マインクラングを開設。
かつてビオディナミ農業の経験がある妻アンジェラの知識と経験を取り入れビオディナミを実践していきます。
プレパラシオンも、もちろん自家製。
例えば、自らの農園で育てたアンガス牛の角と牛たちが自農園で食べた牧草が糞となったものを500番調剤として使用しています。
このアンガス牛は彼らのワインラベルのモチーフとなっています。
牛がブドウ・ワイン造りにおいて彼らの重要なパートナーであることはもちろん、ミヒリッツ・ファミリーのDNAに刻まれている生物多様性・自然循環型農業を継続するうえで、牛が非常に重要な役割を担っているからです。

デメテール認証をもつ彼らはいうまでもなく農薬、化学肥料、除草剤など科学的物質は畑に一切とりいれません。
畑はいくつかの池、ソラマメ、スウィートクローバーやレッドクローバー、薬草等なんと300種類近くの自然植物に囲まれ覆われており、それらは昆虫の住みかとなり、 土中の有機物を活性化させています。
植物の根が地中深くに伸びることで土壌をふくよかに柔らかく保っております。
同時にこれら植物はブドウ樹にとっては競争者でもあり、お互いが土中の水分と養分の吸収を競い合うことで、ブドウのフェノールとアロマの好生成に深く結びついております。
マルメロ、アーモンド、プラムなどの果樹も畑の中に植わっており、62種類を越える野鳥の餌場となっています。
さらに、これら木々の周りはネズミ、ハリネズミ、テン、ヤマネなどの活動の場、住みかでもあります。
飼っている牛、羊、馬を畑に開放し餌場とさせることで除草剤を使う必要はないですし、彼らの糞尿が畑にとって有益な肥料となり、土壌をより生き生きとした生命力で満たしております。
見事というほかない自然生物とエネルギーの多様性と循環型農業が実現された畑はそれは美しく力強く、僕ら人間ですら肌で感じ取れている気になります。
畑の中で、ブドウと野草や果樹などの植物、昆虫や野生小動物の自然で穏やかな住みかを創り出し、共存させていくことが大地のエネルギーに満ちたブドウ栽培につながると彼らは考えています。

そんなブドウを使ってのワイン醸造はもちろん皆さんよくご存じのザ・ナチュラルワイン醸造法です。
シンプルな造り。
人為的な介入は極力さけ、瓶詰前の亜硫酸塩をごく少量添加する以外に添加物は一切なし。
天然酵母での自然発酵、ろ過も清澄作業も極力しない、とお馴染みのワードが並びます。

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