レ・ミラン 2020
国:France (フランス)
地域:Auvergne (オーヴェルニュ)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール) 60%
Gamay d'Auvergne (ガメイ・ドーヴェルニュ) 40%
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土石灰
栽培:ビオロジック
認証:エコセール
SO2:無添加
度数:13%
インポータコメント
ピノノワールは除梗して醸しピジャージュとルモンタージュを行いながら3週間発酵、ガメイは全房で2週間マセラシオンカルボニックし、別々に熟成し瓶詰め前にブレンドして1 ヶ月澱引きしました。
輝きのあるパープルガーネット色、ラズベリーやフランボワーズの香りを感じます。
じわっと拡がる旨味と豊かなタンニン、ボディの存在感としっかりとした味わいが心地よく響きます。
■生産者
Vincent Tricot (ヴァンサン・トリコ)
本拠地:フランス・オーヴェルニュ地方
作り手:ヴァンサン・トリコ
omaine Peyra、Pierre Beauger氏らの出現によって見直されてきたAuvergne地方。
シラクの生まれ故郷、フランスの丁度真ん中に位置するクレモンフェラーの南に広がり、昔はブドウ畑が沢山広がっておりましたが、ワイン造りをやめる醸造家が多い地方でした。
何故ならフランスではまだまだワインに対する考え方が保守的で、御存知この地のワインはどんなに頑張ってもINAOの法規上、VDQS以上にはなれません。
けれどもこの地の可能性を求めてやってきた、新しい造り主はそんなの関係ないさ!と言ってのけ、Table Wineに落としてまで、自分のワイン造りを始め、今密かなブームと注目を浴び始めております。
ヴァンサン・トリコは1972年生まれの若き醸造家です。
南仏でワインを11年造っておりましたが、いよいよ独立の時期が到来、しかし選んだ地は奥様の実家の近くオーヴェルニュ地方でした。
この地で長い間(1971年〜)無農薬で畑を守っていた、Claude Prugnard氏の所でお手伝いをし、彼もそろそろ年齢的理由で引退を決心。
彼の子供がワイン造りに興味はなく、残念ながら畑を手放なさなければならなくなりました。
しかし最後に彼のワイン造りを手伝ったヴァンサンの情熱に惚れ、彼に畑とシェ(醸造所)を譲り。2000〜2002年は金銭的理由で借りておりましたが、2003年に購入、名実ともにオーナーとなり自分のワインを造り始めました。
畑は全部で4.6ha、内訳は3.3haのGamay、0.7haのChardonnay、そして何と0.6haのPinot Noirなのであります。
昔この地では沢山のPinot Noirが植わっておりましたが、近くのBourgogneの関係で泣く泣くブドウの木を抜かなくてはならないほど、経済的ダメージを受けたこの地で、頑なに守られてきたPinot Noir。
私だって喉から手が出るほど欲しい畑です。彼も同じ意見で、これからもっとPinot Noirを植えていきたい!と夢を語っておりました。