[リリース待ち] TONIMBUK PINOT NOIR 2020 NIKAU FARM (Momento Mori Wines) / トニンバック ピノ・ノワール 2020

8,600円(税込9,460円)

トニンバック ピノ・ノワール 2020


  国:Australia (オーストラリア)
 地域:Victoria (ヴィクトリア)
 品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
タイプ:Red (赤)
 栽培:オーガニック
 SO2:無添加
 度数:12%

作り手より
樹齢 43 歳のピノ・ノワール, 14 日かもし。
ステンレスタンクでエルヴァージュ。
ラッキングなしで手で瓶詰め。
瓶内でさらに熟成。

すべて野生酵母での発酵、亜流酸無添加、ポンプ非使用、オーク樽非使用、いかなる添加物もなしで、ラッキングなしでタンクから直接手で瓶詰めされ、ピュアに「畑、場所、時間」を表現します。


■生産者
NIKAU FARM (Momento Mori Wines) (ニカウ・ファーム (モメントモリ) )
本拠地:オーストラリア・ヴィクトリア
作り手:デイン・ジョーンズ

ニカウ・ファームは、私、妻のハンナ、そして息子のリバーの家です。
オーストラリア・ビクトリア州ギプスランドのボーボーという高原にあり敷地は約 95 エーカーと広大です。
この地域は、オーストラリアの先住民が住む「トロネ」という場所でした。
この地域は非常に急峻で、その斜面はかつてこの地域の大半を覆いつくしていたユーカリの原生林の痕跡が残る深い谷へと続いています。
土壌は非常にユニークで、基層は古代の海底に堆積した砂岩で構成され、その上に非常に肥沃なローム層があります。
気候も特徴的で、地中海性気候の影響下にある一方で、標高が高いために降水量は比較的多く、夜は涼しいです。
私たちがこの土地を管理して 4 年になります。
大きな野菜畑を作り、羊や牛などの放牧動物、インディアンランナーダックやニワトリなどの家禽を飼育して全体的な生物多様性を高めるよう努めています。
敷地内にある丘には在来種であるヴィクトリアマウンテンアッシュを植え、原生林の植生を復活させつつあります。
今年の後半には、さらに在来種を植え付ける予定です。
また、樹齢 25 年のオリーブの木があり、近い将来、この隣に小さな果樹園を作るつもりです。
敷地内には、平均樹齢約 27 年のブドウ畑が 2 つ(それぞれ 0.75 ヘクタール)あります。
農場全体で有機栽培を採用しており、これらの畑も除草剤や化学肥料などにさらされたことがありません。
私たちは常に「less is more」という哲学を掲げ、厳格な有機農法を採用して農業を営んできました。
私たちがこの土地で行うすべての営みが自然の移ろいと循環の中にあることが、決定的に重要なのです。
わたしのブドウ畑が年間を通して、地上においても地下においても活力に満ちているのは、除草剤を散布されたことがないからです。
また、近隣に他のブドウ畑が存在せず、このような健康なブドウ畑がこのあたりの生態系の非常に小さな部分に留まっていることが、その特徴を際立たせています。
ブドウ畑が包含される、はるかに大きな生態系の健全な一部となっているのです。
私はゆっくりと、しかし確実に、これら 2 つの小さな畑に魅了されました。
過去 4 年間、ほとんどの毎日世話を焼いてきたので、これらの畑に私が憑りつかれていると言っても過言ではありません。
私は除草や樹下管理などすべての作業を、細心の注意を払いながら手作業で行っています。
ブドウの樹そのものも、生産量を極小化すべく完全に手作業で管理されています。
過去 4 年間、ブドウ樹1 本あたりの収穫量は平均 250g 未満でした!
つまり、これらの圃場から造られるワインは、それぞれ 500本未満となります。
ニカウ・ファームのシリーズには、トニンバックにある小さな畑から造られるワインが含まれます。
ここは、存在自体が非常に特別でユニークな畑です。
この畑のブドウは樹齢 41 年(偶然にも私が生まれた年に植えられた)であり、この地域で最初に植えられたブドウ樹と言われています。
不活発な火山に囲まれたこの畑の土壌は火山性であり、風化した花崗岩が大量に散らばっています。
トニンバック渓谷の中心にあるこのブドウ畑も、州立の自然公園の中にあることから孤立しており、周囲何マイルにもわたって他のブドウ畑がありません。
私はワイン造りにおいて、ブドウ樹と果実を可能な限りピュアに表現し、土壌の固有の性質と環境の影響を提示したいと考えています。
このことは、ワインとはブドウから造るものではなく、並外れた品質のブドウが自ずからワインになる、ということを意味しています。
したがって、ほとんどの意思決定はブドウ畑で行われます。
醸造プロセスにおいては So2 を含め、何一つ添加せず、ワインの移動にポンプ(またはポンプオーバー)は使用しません。
オーク樽も一切使用せず、すべてのワインをステンレスタンクで醸造しています。
私は人々が「テロワール」について話し、ワインの造られた場所を感覚的に捉えようとするとき、最初に感じる味わいが多くの場合オーク由来である、という事実にずっとなじめずにいました。
ワインの真のエネルギーを捉えるために、醸造に使う機器は可能な限りニュートラルなものでなければならないと私は固く信じています。
ここでは冷涼な気候を生かしたスローな自然発酵が一般的であり、どのキュヴェにもピジャージュ、ルモンタージュなど液体を動かす行為は一切行いません。
もちろんマセラシオンカーボニックも行いません。
ワインはプレス後にオリ引きされたり移動されたりすることはなく、熟成後にタンクから直接手作業でボトリングされます。
これらのワインは私がこれまでに造った中で最も純粋で、率直に言って最も精緻なワインであり、ブドウ畑で費やした多くの努力と、多くの忍耐の集大成です。
私はこれまでにニカウ&トロネの畑から 3 ヴィンテージを醸し、最初のヴィンテージをリリースできるいままでずっと待っていました。
これらのワインがどれほど特別で、私がどれほど魅了されているかをここで表現することは不可能です。
このようなワインを造ることができるようになるまで、私は人生で最も重要な 15 年間を費やしました。
過去 4 年間これらのブドウ樹を栽培し、ワインを造ることは私に多くのことを教えてくれました。ファーストヴィンテージをリリースするまで待ち続けることは、忍耐について学ぶ期間でもありました。
みなさんがこれらのワインを楽しみ、ありのままの美しさを称賛してくださることを願っています。
私たちはこの土地にもっと馴染んでいくと思うので、この新しい旅のはじまりをみなさんと共有することを楽しみにしています。

デーン、ハンナ&リバー XO

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