オルキス・ブラン 2020
国:France (フランス)
地域:Bordeaux (ボルドー)
品種:Semillon (セミヨン)
タイプ:White (白)
土壌:砂質土壌
SO2:SO2瓶詰め時に2mg/l、マロラクティック発酵後に2mg/l添加
度数:13%
インポータコメント
ネリジャン村という化石が多く含まれている黄色の土壌を持つ地区に植わる、樹齢15〜20年のセミヨン100%。
収穫した葡萄を数日間冷蔵庫で冷やし、房まるごとダイレクトプレス。
そして、中樽にて発酵、熟成させた白ワイン。
色調も濃く、香りと口当たり共に非常にリッチで華やか。
ボルドーらしい高貴な雰囲気と、熟した果物のような厚みが見事に調和しており、やや濃いめのテイストの料理とも相性良いでしょう。
セミヨンの可能性を感じさせてくれる白ワインです。
黄金色。
強めの粘性があります。
トップはヨーグルト風味のキャンディ、コンデンスミルクなどのニュアンス、熟したパイナップルなどのリッチな果実味。
バニラビーンズや蜂蜜などのこっくりとした甘やかな余韻が長く続きます。
エレガントで華やかさがありますがしっかりとした骨格のあるワイン。
抜栓2〜3日経つと丸みが出てきます。
ドフィノワや焦がしバターソースを使った魚や鶏、酢豚やチンジャオロースなど中華料理とも良く合います!
■生産者
Vignobles Pueyo (ヴィニョーブル・ピュイヨ)
本拠地:フランス・ボルドー
造り手:クリストフ・ピュイヨ
ボルドーに新たな自然派生産者が現れました。
その名もヴィニョーヴル・ピュイヨ。サンテミリオンのリブルネにて5世代にわたって長く続くドメーヌで、10区画に分かれた計8.5haの畑を所有しています。
現在畑やワインの管理を行っているのはクリストフ・ピュイヨ、彼の父親と祖父がこのドメーヌを受け継いだ時は3haほどの小さなものでしたが、隣人などから畑を購入する機会を得て今に至ります。
その当時から続くドメーヌの名前はシャトー・ベルレガード・フィジャック。
2010年に現当主クリストフが本格的に自然な造りに転換し、別名ヴィニューヴル・ピュイヨとして活動を始めます。
現在は認証も取得しリブルネで唯一の自然派ドメーヌになりました。
ピュイヨの畑の特徴はどの区画の葡萄も樹齢が古い事。
平均樹齢が50年ほどのカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを所有しており、左岸のグラーヴに近い砂質土壌に植えられています。
よって現在はメルロの栽培が主ですが、将来的にはカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培比率を増やす予定だそうです。
醸造に関しては葡萄を収穫後、除梗し10度ほどの低温から醗酵をスタートさせます。
通常のボルドーワインは醗酵が進むに従ってピジャージュやルモンタージュを繰り返しますが、クリストフはそういった作業を出来るだけ行わず、葡萄本来の味を表現できるように気を付けています。
特にピジャージュは一切行わないそうです。
その後半分はステンレスタンク、残り半分は古樽にて熟成を行います。
彼が目指すヴィニョーヴル・ピュイヨの味わいは、新鮮で爽やか、酸が綺麗で、スイスイと飲めてしまうボルドーワインです。
飲んでいただければ彼の目指す味わいがどういう方向なのかすぐに理解できます。
「本当のボルドーワインとは何か」という事を考えさせられる味わいです。
2015年に初めてディーヴ・ブテイユに参加。
すでにパリのビストロ、シャトー・ブリアンやセプティムでも大人気のワインです。