ア・ブラ・ル・コ 2019/21
国:France (フランス)
地域:Cahors (カオール)
品種:Malbec (マルベック)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック、ビオディナミ
度数:11%
インポータコメント
2021年のマルベック80%に、2019年、2020年それぞれ樽熟成していたマルベック各10%をブレンド。
やや紫がかった中程度の赤色。
収穫したばかりの熟したブルーベリーやブラックベリーなど、小さな黒系果実が沢山籠に入っているようなイメージを抱くかぐわしさ、加えて赤系果実や紫の花、赤紫蘇、フレッシュハーブなどの香りが伺え、清涼感や華やかな様子が伝わってきます。
優しく搾った果汁のような瑞々しさを感じさせる雑味のない清らかな飲み心地で、ジューシーな黒系果実を主体とした香り豊かな風味に、張りのある酸をもつ新鮮な赤系果実や赤紫蘇、紫の花などの風味が絶妙に溶け込み、小気味良い酸と共に喉へと流れるように沁み込みます。
口中に広がるエキスの詰まった新鮮な果実の風味に、レーズンなどドライフルーツ、カルダモンや胡椒などスパイスのニュアンス、ピンクグレープフルーツの爽やかなほろ苦さがアクセントとなり抑揚を感じさせます。
溌剌感のある緻密な果実味と華やかさ、伸びやかな酸が一体となった仕上がりです。
■生産者
Simon Busser (シモン・ビュッセー)
本拠地:フランス・カオール
そんな彼ゆえ、父から譲り受けたぶどう畑は当然ビオロジック栽培。
現在では5haに拡大し、一部でビオディナミも実践している。
2007年に「エコセール」の認証を取得しました。
「産地らしさ」その典型性をワインに表現するには、毎年異なる気候の違いに応じて最高のぶどうを育てること。
ぶどうが最後まで熟成する力があるかどうか。
そういう点も含めて収穫のタイミングがワイン作りにおいて一番重要だと考えています。
「ぶどうがワインになる秘密の通り道がある」のだそう。
収穫の際には、喜び、または歓喜に包まれた雰囲気でぶどうを収穫できると、そのエネルギーがワインの味に影響すると思っています。
(J.M.ブリニョも同じ事を言っています。)
これは言い換えると労を惜しまず仕事をするということであり、心をこめてぶどう作りをすることにつながります。
当然、醸造所での仕事も同じライン上にあります。
シモンの気持ちが皆に伝わるせいか、週末にあわせた3〜4日間の収穫には、家族や友人、その家族が集まって50人前後の人が手伝ってくれる。
バックラベルには、感謝を込めて収穫者の名前を入れています。
蔵の中での仕事は、できるだけ人為的な介入をしないよう、またポンプを使わないように心がけ、酵母は天然酵母を使い、SO2はできるだけ控えたワイン作りをおこなっています。