コル・デル・サバテル 2017
国:Spain (スペイン)
地域:Tarragona (タラゴナ)
品種:Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
Merlot (メルロー)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
このワインは「エスコーダ サナフヤ」のイメージを180°変えてしまうかも知れません。
極上のヴェルヴェッティな舌触り、レッドフルーツとスパイスの完全なる同居を連想させるアロマ、鼻孔を擽り続ける余韻と適度な凝縮感、しかしながら決してストレスを口腔に残す事なく身体に沁み込んでいく心地良さ。
かつての野性味溢れる彼のスタイルは一体どこに行ってしまったんでしょうか?
モダンであろうとなかろうと、SO2議論や品種のディベートを虚しく感じさせてしまう程の美味しさがボトルの中に閉じ込められております。
この「コル デル サバテル」はCabernet FrancをベースにしたMerlotとのブレンド。
かつてボルドーを意識していた為に錨肩のボトルに詰められていたワイン。
数年ぶりに(確か最後に日本で売られたのは2011?)ボトリングされたのですが、彼が弊社に移管されて以来最高傑作となった事は間違いない様に思えます。
レシピの秘密は更に加えれたParellada。
全房発酵を混醸で行った後にわざわざ除梗し、ステンレスタンクで作られています。
仕上げは9ヶ月のアンフォラ熟成。
3000リットルという最大級の大きさを誇るアンフォラ故にフレッシュ感までも保てるんですね...これから暑くなりますが、このワインを飲んだら想いの方が熱くなってしまうでしょうね。
近くで見れば鼻毛出放題のオッサンなんですけどね...このワイン飲んでから写真見ると神々しく感じます!
■生産者
Escoda Sanahuja (エスコーダ・サナフヤ)
本拠地:スペイン・タラゴナ
造り手:ホアンラモン・エスコーダ
ホアンラモン・エスコーダが妻カルメン・サナフヤと共にワイナリーを設立したのは1997年。
遺産相続や家督争いが発端となり一族が挟を分かつきっかけになってしまった事は悲しい事でしたが、ホアンラモンはこれを機に全ての畑でビオディナミによる共生環境を整えます。
2003年の事でした。ホアンラモンは少しばかりカタルーニャの訛りが入りつつも器用に英語も話す国際人。
長く伸びたロマンスグレイの髪の毛が印象的ですが、底抜けに明るいキャラクターはまるで太陽。
コンカデバルベラという国際的スポットライトから外れたエリアにも関わらず、プリミティブなワイン造りに於けるスペインのリーダーとして称賛と敬意を受けて来ました。
彼こそがまごう事無き先駆者であり、その功績と存在価値は現地でも図抜けています。